「一度決めたら最後までやり切れ」が絶対に正しいというわけではない

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「一度決めたら最後までやり切れ」

 

この言葉は誰もが一度は聞いたことがあるかと思います。

 

そして、もしかしたらあなたも言われたり言ったりしたことがあるのではないでしょうか?

 

この熱を帯びた力強いセリフには少なからず影響を受けている人が多いと思います。

 

そんなことを考えながら、こんなツイートをしてみました。

 

 

 

そして、初めに言わせてください。

みんなこのセリフに縛られ過ぎだし、場合によってこの考え方は逆効果だから!

 

この少年漫画ではよく出てきそうなセリフですが、あまりにもこのセリフを意識しすぎている節があります。

 

ですので、本記事では「一度決めたら最後までやり切れ」という考え方はどういうことなのかについて書いていこうと思います。

 

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自分に対して使う言葉

 

「一度決めたら最後までやり切れ」という考え方はとても素晴らしい考え方だと心の底から実感しています。

 

私も目標に対して何度も諦めようとしていた経験がありますが、この言葉を念頭において粘り強く継続した結果、達成できたことがたくさんあります。

 

なので、とても良い考え方であることは事実だと思います。

 

 

だからといって、この考え方を他人に押し付けるのは良くありません。

 

他人に心を読むことができないわけですから、無責任に「続けたほうが良い」なんて軽い気持ちでいってはいけないのです。

 

つまり、この考え方は自己完結させるべきものだと考えてます。

 

この言葉は「自分の中に持っておく」にとどめ、この考え方は他人に押し付けてはならないと私は考えています。

 

次の章に詳しく書いていますが、人が他人に対してこのセリフを使っているとき、自己満足だったり、自分の都合の良いように相手を動かすときに使っているケースが結構あります。

 

なので、他人からの印象を悪くしたり、それこそ相手の人生を変えようとするために使うのはやめておきましょう。

 

 

ということで、ここでは「一度決めたら最後までやり切れ」はなぜ素晴らしいのか書いていこうと思います。

 

 

諦めグセがなくなる

 

「あれはやってみたけど達成は無理だよ」なんて考えている人の多くは、目的を達成するための努力量が足りないと考えています。

 

成功者からしてみれば、「少し真面目に頑張ったけどうまくいかなかった」と言っているに過ぎないと思うことでしょう。

 

そもそも、大きな目標があって、その目標を達成するのに、多大な努力が要求されるのは当然のことなんですよね。

 

それなのに、自分で「これぐらいやればうまくいくだろう」と考えて、それを満たして「これだけやってうまくいかないから無理」なんて変な話ですよね。

 

自分が想定するより、もっと努力が必要であることに気づくべきですよね。

 

 

こういった考えをされている方は「一度決めたら最後までやり切れ」と考えて、今以上に努力してもいいんじゃないかと思っています。

 

 

大きな目標を成し遂げられる

 

大きな目標を達成するときには、「一度決めたら最後までやり切れ」という考え方を持っていることは間違いなく必須条件だと考えています。

 

何事もそうですが、継続しなければ大きな目標は達成できません。

 

その目標に向かって取り組んでいる途中で「これだけやっても全然成果がでないや、諦めようかな」と何度も考えてしまうかと思います。

 

そんな後ろ向きな気持ちになってもこの「一度決めたら~」とセリフを思い出し、自分を奮い立たせ何度も立ち上がる必要が必ずでてくるかと思います。

 

こんなカッコよくて情熱的なセリフだから、人はこの言葉に動かされ、諦めずに進むことができるんだと思います。

 

 

この言葉を他人にいう心理

 

「一度決めたら最後までやり切れ」というセリフを他人に言っている人が結構いたりします。

 

相手が弱音を吐いたと思えば言い、自分の感情が高ぶったら言うみたいな。

 

確かにこのセリフをいっていると、「まっすぐでカッコいい人」「情熱的な人」だと認識してもらえるかもしれません。

 

ですが、大抵の場合が他人からしてみたら、「そういう言葉を言ってほしいんじゃないんだよな…」「言ってる本人は立派なことをいう割に大したことやれてないじゃん!」といった気持ちになるのではないでしょうか?

 

そう、多くの場合は大した成果を出していない人がこのセリフを使ったりするんですよね…。

 

相手の気持ちを考えたら、こんなセリフより具体的な提案をしてほしいし、もっと気の利いたことを言ってほしいと思うはずです。

 

しかも言っている本人も、言われたら「ちょっとウザいな…」てなったりするかと思います。

 

 

では、なぜ「一度決めたら最後までやり切れ」というセリフを言いたがるのでしょうか?

 

ここではこのセリフをいう心理について私なりに書いていこうと思います。

 

きっと遠からずといった感じだと思います。

 

 

ただカッコいいから使っているだけ

 

これが意外と多いと思うんですよね。

 

その証拠にメチャクチャ乱用してくる人もいたりするんですよね。

 

些細なことで、別に特別こだわっていることでもないのに、何かと「一度決めたら~」って言ってくるわけです。

 

いやいや、妥協というよりは方向転換なんですけど…

みたいな(笑)。

 

きっとその方は「少年漫画が好きで、主人公のようになりたいだけなんだろうな」と思っているんでしょう。

 

これを言えば、「これまで俺は妥協をしてこなかったんだ!」というアピールをしたいだけかもしれません。

 

それこそ、本当に質が悪い人だったら、『やめる=悪いこと』だと思い込んでいっているのかもしれません。

 

まぁ、どれにしろ、何も考えず言っていることがほとんどだと思います。

 

 

大抵、「なぜ、それを続けたほうがいいのか」といった具体的な説明を始めにしない時点で、特別何か考えがあっていっているわけではないと思います。

 

自分なりに考えた本当に伝えたいことがあるのであれば、質問されなくても言いたくなるはずですから。

 

 

このように、このセリフはただカッコいいから使っているだけであり、使っている人は何も考えず『やめる=悪いこと』になってしまっていることがあるということですね。

 

 

このセリフを言っておけば安牌だと思っている

 

そもそも、現状では諦めないほうが良いに決まっています。

 

諦めるの?いいじゃん、何事も諦めたほうが良いことあるよ!

なんていう人いませんよね(笑)

 

諦めることは基本的にネガティブな印象を受けますからね。

 

そもそも未来が分からない以上、諦める選択よりも今設定している目標を達成したほうが良いと考えるのは当然です。

 

それこそ、これから今以上の目標が見つけられるか分からないのだから、現段階で設定している目標を達成させたほうが、その人にとっても幸せなんだろうと思うのは当然ですよね。

 

そんなの他人に言われなくても諦めないほうが良いことぐらい分かっているんです

 

 

でも、人生について深く考えたことがない人は、その場で適したアドバイスが思いつかないので、「一度決めたら~」って言っておけばいいと思ているのではないでしょうか。

 

正直、具体的な考えや熱意がないのであれば、テキトウに発言するのではなく、聞きに徹してもらっていたほうが相手からしたら嬉しいですよね。

 

 

自分の都合の良いように動かそうとしている

 

大体こんなセリフを言ってくる人は、相手ではなくて自分のことを考えているような気がします。

 

少し例え話をしたいと思います。

 

親は子どもに偏差値の高い学校に行かせたくて「勉強しろ」と言ったとします。

 

そして、勉強をしていれば、親は怒られないから、無理やり勉強を続けていました。

 

そんな子どもは勉強に疲れ、「勉強をしたくない」と言ったとします。

 

ですが、親は「○○高校(大学)を目指してたんでしょ!なら、一度決めたんだから最後までやり切りなさい」というのです。

 

 

いかがですか?

 

こういった状況って結構あるんじゃないでしょうか?

 

今回の例では、無理やり本人の意思ではなく、無理やり設定させられた目標をやめようとしたときにこのセリフが出しています。

 

これは勉強だけではなく、会社の上司から仕事上での目標を無理やり設定させられ、それを「こんなの意味ないよな…」と思ってやめようとしたときに、この「一度決めたら~」というセリフを言われてしまうこともあるかもなんですよね。

 

つまり、都合よく相手に動いてもらう為に使われるセリフである場合があるということです。

 

 

そして、何より自分自身が理解したおかなければならないのは、

他人、雰囲気や環境といった外部の影響を受けた目標には適用させない

ということです。

 

本質を理解している人は「一度決めたら~」は自己完結させる考え方であり、自発的に本気で設定した目標を実現させるために念頭に置いている基準なようなものだとおもっているのではないでしょうか。

 

なので、他人にこのセリフを言われても止めて、今本気で目指したい目標を設定して進んでいったほうがいいと思いますよ。

 

 

『自分の正しい』を押し付けようとしている

 

このセリフを言う人の中には、『自分の正しい』に当てはまりときには使わず、『自分の間違っている』の時に使う傾向にあるような気がします。

 

例えば、Aさんが本気で『バンドでメジャーデビューしたい』と必死に練習をしていたとします。

 

このAさんは『メジャーデビュー』という目標をしっかりと定めていたとしますよね。

 

ですが、この目標の難しさを実感し、挫けそうになったときに親は「一度決めたら最後までやり切れ」と言ってくれるでしょうか?

 

たぶん多くの場合はバンドを辞めることを勧めるのではないでしょうか?

 

「いい歳なんだから、世の中の大部分に認められている働き方をしてほしい」と思うのではないでしょうか。

 

 

それとは逆に…

 

目標自体が社会から認められているようなモノだったらどうでしょうか?

 

「諦めても他がある」と寛容に受け止めてくれる親御さんもいるかもしれませんが、「一度決めたら最後までやり切れ」と無理やりにでも続けさせようとする両端のケースがあると思います。

 

 

こう考えるとこのセリフって結構使い勝手がいいですよね。

 

あたかも「自分自身のために頑張れ」といってくれていると捉え方をさせることもできますからね。

 

 

私は人生はどれだけ楽しめるかだと思っていて、きっと自分の好きなことで生きようと頑張っていた人も同じことを考えていると思います。

 

そんな人が一般のレールに乗って、自分自身が求めている『本当の幸せ』を手に入れられるかって話なんですよね。

 

それを理解せずに自分の都合の良い方向に進んでもらいたいという気持ちから使われるのは、ちょっとかなしいですよね。

 

といっても、そんなセリフをいう親御さんの気持ちもわからなくもないですが…

 

 

このように「一度決めたら最後までやり切れ」という言葉はときに相手をコントロールするために使われるといえると思っています。

 

この考え方の落とし穴

 

この「一度決めたら最後までやり切れ」は自己完結させる考え方だと本記事の初めに書きました。

 

そして、この考え方は間違いなく目的を達成するために欠かせない粘り強い精神力に繋がるかと思います。

 

そんな本来素晴らしい考え方にも落とし穴があると思っています。

 

正直の話、これを理解できていない人がとても多いと、これまでの人生から感じています。

 

ですので、ここではそんな「一度決めたら最後までやり切れ」という考え方の落とし穴について書いていきます。

 

 

変化に対応しようとしなくなってしまうことも

 

真面目な人ほど、この考え方に固執してしまうと考えています。

 

何年も前に設定した目標。

 

そのときはとても魅力的で周囲から評価されていた、志高めの目標だったかもしれません。

 

ですが、数年経てば非常識が常識に変わる世の中であることから、これまでのやり方、求められることも変化していきます。

 

そんな時代の激しい変化を考慮せずにただ「一度決めたら最後までやり切れ」なんて考えていたら、達成しても思った華やかで満たされる将来にはならないかもですよね。

 

 

なので基本的にこの考え方に固執せず、「頑張ってきたけど、これからの時代はこういう働き方のほうがいいかもな」と思えば、すべてを変えなくても方向修正ぐらいは進んでしていったほうがいいのではないかと思っています。

 

 

自分の気持ちに逆らおうとしてしまう

 

人はいろんなモノを見たり、経験することで様々な考えを持つことができます。

 

そして、それによって考えだって変わってきます。

 

「前まではこれが好きだったけど、今はこっちのほうが好き」なんてこともありますよね。

 

「今までは知らなかったけど、こういう生き方もあるんだな」と生き方すらも変えようと思えたりします。

 

そうなった場合には…

そんな自分の感情に従ったほうが良いですよ

と私はお伝えしたいです。

 

 

人はモチベーションによって、取り組む姿勢やこなす効率などが大きく変わってきます。

 

これは求める力だったり、努力を惜しまないという気持から、熱中して取り組めるということなんだと思います。

 

 

私も過去に「フリーのエンジニアで一般の会社員が得られないような収入を稼ぎ続けてやろう!」と志していたことがあります。

 

ですが、それ以上に、世の中を知り尽くし、その知識から将来を予測し、あらゆる企業に投資をする投資家という生き方をカッコいいと思うようになりました。

 

エンジニア業のほうがまっとうな稼ぎ方だと思っていましたが、それでも「こんなカッコいい生き方をしたい」と考え、目標を投資家にシフトしました。

 

うまくいく可能性は低いかもしれないけど、それでもなってやろうと思い、半年間毎日20時間ひたすらチャートとにらめっこしていました。

 

このように「普通出来ないでしょ」と思えることも、熱意次第でどうにでもなるのが現実だと思っています。

 

なので、自分が本当になりたいと思えるものが見つかったら、今までやっていたことを捨ててでも取り組んだほうがいいかと思いますよ。

 

まぁできれば、完全に捨てるじゃなくて保留程度にしておいたほうが良いかと思いますが(笑)

 

 

最後に:自分の中の熱さとして持ち続けろ

 

確かに「一度決めたら最後までやり切れ」というのは、他人に言いたくなるセリフですよね。

 

それだけ情熱的で魅力的なセリフです。

 

それも、この考え方を持って成功された方なんかは、自分の成功体験から他人に押し付けてしまうこともあるかもしれません。

 

ですが、それは他人が求めているときだけにとどめましょう。

 

何でもかんでも、ネガティブなことに対して使えてしまう便利な言葉だからこそ、タイミングを間違ってはいけないのです。

 

そして、そんなにこのセリフをいうタイミングはないが当たり前です。

 

だって、みんながみんなチャレンジをしていて、失敗に打ちひしがれているわけないですからね(笑)。

 

 

なので、他人に言うためだけではなく、自分の原動力に変えられるような持ち方をしたほうが、よっぽど使い方としては正しいかと思います。

 

自分が求めるモノを手に入れるために、この「一度決めたら最後までやり切れ」を持ち続けましょう!

 

 

これで、「一度決めたら最後までやり切れ」についての記事は終わりにしたいと思います。

 

最後まで読んでいただけたこと感謝します((((oノ´3`)ノ

 

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