生活の中で人前でお話をする方といった自分の言葉を聞いてほしい方ってたくさんいらっしゃると思います。
大学生では研究発表をしたり、社会人であれば企画立案発表や部下の方の教育などがあげられると思います。
そのときに、どうして自分の言葉が伝わらないのか、話していることは素晴らしいのに印象に残るスピーチにできないといったことで悩まれている方もいらっしゃるかもしれません。
こういった場合には、必要なのがどこを強調したいのかを明確にして、そのポイントをどう工夫するかなのです。
ここでは人に伝えるために大切なことがわかるベストセラーにもなった「伝え方が9割」を参考に私自身の解釈でご説明していきます。
これを意識しながら話すことで未熟な私でさえ、少しずつ印象に残る話ができるようになりました。
ですので、ぜひ何度も読んでマスターしてみてください。
印象に残る言葉の作り方
人の印象に残るようなインパクトが強い言葉を作るためには下記の5つ方法があると「伝え方が9割」では紹介されています。
印象に残る話し方テクニック・サプライズ法
・ギャップ法
・赤裸々法
・リピート法
・クライマックス法
この5つの特徴を掴んで、大切な場面で活かせるようにしてみてください。
では、1から順にご説明してきます。
サプライズ法
これは伝えたい印象に残したい言葉にサプライズワードを付け加えるだけの簡単な方法です。
そのサプライズワードには下記のようなものがあります。
- (語尾に)!
- そうだ、~
- びっくり、~
- ほら、~
- 実は、~
- スゴイ、~
- 信じられない、~
- あ、~
上記のようなワードを加えるだけで言葉、文字にインパクトを持たせることができるのです。
これがなぜ、人の記憶に残る言葉になるのでしょうか。
それは、例えば、起業が新しい車を開発したときにその車の上に布がかぶさっている状況を想像してください。
このとき、自身は車にあまり興味がなくても、布がかぶさっていることで「どんなものなんだろう」と気になって注目してしまいますよね。
そして、開かれる瞬間にその車の印象が記憶に残るものなのです。
これは「見せたいものに注意をひかせる」こと、「隠してある」ということで記憶に残ると考えられます。
その中でも会話の中で使用するのであれば、「実は」「信じられない」「びっくり」といった言葉がお勧めです。
そして、文字の場合は下記のような言葉をみなさんは一度は聞いたこと観たことがあるのではないでしょうか?
京都にいこう → 「そうだ、京都、行こう」(JR東海)
小林製薬 → 「あ、小林製薬」
これは、ただシンプルに行っただけでは印象に残らないで忘れられてしまうような言葉ですよね。
このように「相手の心を動かしたいときに使う」と良いと思います。
ギャップ法
このギャップ法は印象に残したいことをを相反する二つの言葉を組み合わせるという方法です。
例えば、下記のようなものが参考になります。
(踊る大捜査線)引用→ 現場をみていない会議室で話し合っていても事件は解決しないんだということ
(世界に一つだけの花)引用→ 無理しなくても、ありのままの君は充分素晴らしいということ
これは「踊る大捜査線」という映画を観たことがない方でも、この言葉だけは知っているという方も多いんじゃないでしょうか。
こういったように会議室という指示を出す側と現場といった動く側といった事件の見え方が違う場所とを組み合わせています。
このように話のスタート地点を下げ、伝えたい言葉にギャップを作ってあげるという方法です。
また、私自身、惹きつけるよな相反の言葉を組み合わせ、相手に何を言わんとしているかを考えさせるという工夫がある方法だなと感じました。
人は考えて出した答えは忘れない傾向にあるので、この点からも評価できる素晴らしい方法だと思います。
〇ギャップ法の作り方
- 最も伝えたい言葉を決める。
- 伝えたい言葉の正反対の言葉を考え、前に置く。
- 前半と後半が繋がるように自由に言葉を埋める。
また、「伝え方が9割」のギャップ法で気に入った例えに
「あなたが好き」 → 「嫌いになれないほど、あなたが好き」
というのがありました。
ドラマチックで印象に残りますよね!
赤裸々法
赤裸々法は言葉に自分自身の感情や体温を感じさせる、詩人のようなニュアンス作り出す方法です。
例えば下記のようなものがそうです。
「上を向いて歩こう 涙がこぼれないように」(上を向いて歩こう)
「息を切らしてさ 駆け抜けた道を」(終わりなき旅)
上記の言葉は人の感情に訴えかける印象深い言葉になっていますよね。
このような言葉は自身に置き換えてイメージしやすいという点で印象に残るというのも理由なのではと考えています。
〇赤裸々法の作り方
- 最も伝えたい言葉を決める
- 自分の体の反応を赤裸々に言葉にする
- 赤裸々ワードを伝えたい言葉の前に置く
リピート法
リピート法は伝えたい言葉を繰り返す方法です。
芸能人「ムロツヨシ」さんも自分が売れていないときに映画や舞台の監督さんに自分の名前を覚えてもらうために言葉の最後に「ムロツヨシですッ!」ってつけていたそうです。
それで面白いことをして「あいつ誰だっけ?」ってことにならないようにしていたそうです(笑)
また、みなさんも経験があると思いますが、勉強のとき問題を口にだして覚えますよね。
このように、人は繰り返しすることで記憶に刻まれます。
クライマックス法
クライマックス法は伝えたい言葉の前に人が注目するワードを入れる方法です。
その注意を惹くクライマックスワードには下記のようなものがあります。
- これだけは覚えてほしいのですが、~
- ここだけの話なんですが、~
- 誰にも言わないでくださいね、~
- 一言だけ付け加えると、~
上記のように重要なことを言うと感じるような言葉や聞くと得すると感じるような言葉には敏感に反応するものなのです。
これを駆使すれば、重要な要点だけを記憶に残し、ぼんやりとしか覚えていないところも、その重要な要点を辿っていくことで思い出すことができるのです。
〇クライマックス法の作り方
- いきなり伝えたい話をしない
- クライマックスワードから始める
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