社会保険の1つの医療保険について
みなさんは国民全員が対象になる社会保険の1つの医療保険という名前は知っているけど、具体的にどういうものかご存知な方も多いかと思います。
本記事ではそういった医療保険が私たちにとってどう関り、どういった仕組みで成り立っているのかをここで簡単がご説明したいと思います。
医療保険とは
医療保険とは病気やけがをした際に、国内であれば、いつでも、どこでも、だれでも安い医療費で治療を受けられるという「国民皆保険」のことを言います。
みなさんも体調を崩された時には、病院に行って治療を受けられますよね。
その際に、保険証を病院の窓口に提示すると思います。
その時、治療にかかる費用は自分にかかった医療費は3割負担で済んでいるということです。
これが、病院に行く際に保険証を忘れてしまうと、当日は窓口で全額支払い、後日保険証を持ってくることでその治療費の7割が返って来るといった経験はないでしょうか。
この国民皆保険のようなシステムは世界の先進国であるドイツやフランスなどの一部の国でも導入されています。
これがなければ、そこに住む国民が「お金がなくて治療が受けられない」といった方がたくさん出てきてしまうのです。
その中でもWHO(世界保健機関)から日本の医療保険制度は世界最高と評価されたことがあるぐらい素晴らしい制度なのです。
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医療保険を受けられる人とは
医療保険には国民全員が加入して保険料を納めることに決まっています。
そのため、その保険料をしっかり支払っている方は「保険証」を持っていると思います。
それが、医療保険を受けられる人となります。
また、この保険料の届け出を出さずに支払いを怠ってしまうと10万円以下の過料(罰金とは異なる)を科されてしまうことがあります。
医療保険の仕組みとは
医療保険は国民の保険料と税金で賄われています。
保険料と税金から集められる金額は年間約30兆円という金額が積み立てられています。
その積み立てられた資金から、一般の方は病気になった際の治療費の7割が医療保険から支払われているということです。
それに加えて、「高額療養費制度」といった、一ヵ月間の治療費が一定額を超えた場合、その超過額については請求をすることで返金を受けることができるような制度も設けられています。
表1:医療費の自己負担割合
区分 | 自己負担割合 |
---|---|
小学校入学前 | 2割 |
小学校入学~70歳未満 | 3割 |
70歳以上75歳未満 | ・平成26年以前に70歳になった方は1割 ・平成26年以降に70歳になった方は2割 ・現役並み所得者は3割 |
75歳以上 | ・一般所得者は1割 ・現役並み所得者は3割 |
医療保険の種類
医療保険には4つの種類があり、国民は必ずどれかに加入することが義務付けられています。
表2:医療保険の種類
国民健康保険 | 自営業や無職の方が加入する保険。 |
協会けんぽ | 主に中小企業に勤められている方が加入する保険。 全国健康保険協会という団体が運営している。 |
健保組合 | 主に大手企業に勤めている方が加入する保険。 勤めている会社、もしくは複数の会社が共同で設立している。 そのため、協会けんぽよりも保証が充実していることが多い。 |
共済組合 | 国家公務員の方々が加入する保険。 公的社会保障を運営する社会保険組合。 |
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これからの医療保険について
人は歳を重ねるにつれて、体が衰えて病院に行く機会が増えていくものです。
現在の日本では高齢化が進み、病院利用者が増え続けています。
この状態が続くことで、現役で働かれている方々の負担が大きくなっていくと予想されます。
医療保険にみなさんが国に納めた税金からも出されているので、保険料はもちろん、増税といった形で負担が大きくなると考えられます。
だからといって、この件に関しては、現在は病院にかかる機会が少ないかもしれませんが、自分自身も歳をとり、必要になってくることなので「自分たちも必要になるんだ」と考えるようにしましょう。
最後に
医療保険は日本に住む全ての方の健康をサポートする制度です。
今現在、自分自身があまり病院に行って、治療してもらう機会が少ないからといって医療保険の必要性を感じていない方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、語尾に「保険」といった言葉が付いていることから、いざというときに備えているということです。
他の国と比べて、日本はとても国民のことを考えてくれていると思います。
ですので、医療保険の支払いを怠ることないようにしましょう。
もしも、支払いが難しいという状況であれば、役場に届け出を提出するようにしましょう。
医療保険の関連記事の『社会保険とは ~社会人が知っておくべき国の保証の基礎知識』も読んでいただくと国からの保障を学ぶことができます。
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