Youtuberヒカルが起こした「VALU事件」とは
株式企業でなくても、VAと呼ばれる疑似株式を発行し、個人でも支援金の調達ができることから、注目された「VALU」。
そんなVALUは2017年の中旬にYouTuberのヒカルさんによって引き起こされた「VALU事件」で悪い意味で注目されることになりました。
それにより、ヒカルさん本人がYouTuberとして、活動を中止したことでその「VALU事件」はニュースにも取り上げられました。
本記事では、本来、夢を追いかける個人に対して、優良な支援金調達方法であったVALUで何が起きたのかをまとめたいと思います。
また、Youtuberのヒカルさんは規約違反を起こしたのかをご説明できたらと思います。
YouTuberヒカルさんとは
ヒカルさんといえば、祭りにて「的屋」のくじを大量に購入し、当たりが入っていないと抗議する動画が有名ですよね。
この動画により、世の中の不正を暴いたと称賛される声が高まったことが、トップYouTuberとして、注目されるきっかけとなりました。
それからも、YouTuberとして、動画を観てくれているユーザーを楽しませるために、大金を使ったり、度胸のある動画を配信し続けました。
こういった動画を配信していたことで注目され、メディアに露出する機会が増え、さらに知名度を高めていきました。
そんなヒカルさんが配信する動画の再生数は、2016年3月18日からチャンネル登録してから2017年11月23日現在で551本の動画に対して10億4381万回以上も再生されています。
この多くの再生数により、YouTuberとしての活動で年間2億円以上も稼いでいたとおっしゃっていました。
一時期はYouTuberを代表するトップYouTuberだったといえます。
VALU事件とは
そんなトップYoutuberだったヒカルさんはVALUユーザーの期待を煽り、VAの価格が上がりきったところで、ご自身と知り合いとでVAを大量に売りぬいたことで事件として取り上げられました。
トップYoutuberだったヒカルさんは自身のVALUを公開しました。
その後、自らのVA(株式のようなもの)を発行し、ヒカルさんは注目されていることもあり、多くのVALUユーザーがVAを購入しました。
そして、VAを購入された方に対して「優待」をつけるといって、ユーザーの期待を膨らませることで、さらにVAの価値が高騰しました。
VAの価値が上昇し続け、1VAあたりが3万円近くといった高値にまでなりました。
VAの価格が急上昇したことで、それ以上の価値が上がらない「ストップ高」となりました。
この状態でヒカルさんご本人が保有していた約5万VAを売りぬいたのです。
それと同時に、知り合いのYouTuberの方々も売りに入ったのです。
これにより、需要と供給の関係上、需要数が一気に減ったことで、対象の商品の価値も急激に下落したのです。
その結果、ストップ高で購入していたVALUユーザーは、3分の2になってしまったのです。
こういった含み損を抱えた多くのVALUユーザーがヒカルさんに対して、「詐欺師」や「裏切られた」といった批判が出てしまったのです。
以上がVALU事件の内容となります。
VALUをよく知らない方は『VALU(バリュー)とは ~とてもわかりやすく解説してみた』も併せて読んでみてください。
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YouTuberヒカルさんは規約違反なのか?
VALUに使われる仮想通貨(ビットコイン)は、事件当時の日本では仮想通貨に対して、考慮されていませんでした。
それはVALUを運営する株式会社VALUも同様の状態でした。
また、VALUのサービスがリリースされたばかりということもあり、その規約もあまり整えられていませんでした。
これにより、ヒカルさんがしたことは、犯罪でもVALUの規約違反にもならないということです。
VALUの仕組みとしては、外部でビットコインを購入して、そのビットコインとVAと交換することで成立させています。
これはつまり、VALU内では実際の通貨のやり取りをしているのではなく、VAというVALU内のみの通貨をやり取りしていることになります。
これがもしも、日本円といった実際の通貨に換金できるという仕組みであれば、VAは有価証券にあたるので、ヒカルさんがやったことは犯罪に当たります。
ですが、有価証券として現在は認められるかわからないという段階なので、法律では罰せないということなんです。
結局、何がいけなかったのか
VALUというのは、VAを発行する側かたしたら、個人の夢や目標を実現させるための支援金を集めることが目的です。
そして、VAを購入する側は、その人に対して、「応援したい」「期待しているぞ」といった考えで購入されるわけです。
ヒカルさんはそういった、自分に期待して応援してくれている人たちの思いを踏みにじったということが事件の発端だったのです。
そして、VALU運営側からしたら、本来の目的とは異なった目的で使用され、多くのVALUユーザーの不満を作ってしまった張本人を罰さないといけない立場にあるということです。
こういうことをされた信頼していたユーザーたちが起こるのも無理はないかなと思いますよね。
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