現代の20代の働き方について
現代の若い世代の社員の方々が本来しなければいけないことは、昔の社会とは異なります。
ベテラン先輩社員のアドバイスは若い世代からしたら、とても参考になることが多いと思います。
ですが、その先輩社員の方が「会社本位の考え方」の持ち主であった場合、そのアドバイスを全てそのまま鵜呑みするのは危険です。
というのも、昔と現代では会社のあり方が変わってきているからです。
昔の会社と社員の関係性
30年ほど前であれば「終身雇用制」といった言葉があり、年功序列を意識される企業がほとんどでした。
そんな時代の社員からしてみたら、最低限の生活を一生保障してくれると思っていますので、会社に尽くさなければならないと感じるのは、至極真っ当な考え方だといえます。
そんな会社と社員の関係性は「御恩と奉公」といった、とてもシンプルな関係だったと思います。
会社がお給料(御恩)を与える代わりに、社員はそのお給料に報いるように一生懸命働く(奉公)といったものでした。
会社の立場が強かったために、社員は自分の考えをはっきりと主張することもできませんでしたし、会社が認めた自分より立場の上の人間の要求は受け入れなければならなかったわけです。
そういった関係性から、基本的に自分がどうなりたいかではなく、会社が求めている人材になることが成長の目的になるわけです。
これにより、必然的に会社任せなキャリア構築になってしまうというわけです。
現代の会社と社員の関係
現代ではみなさんもご存知のとおり、お給料である御恩が満足に得られなくなってきました。
【図 : 所得金額階級別世帯数の相対度数分布】
年々一世帯の平均所得金額(545万8千円)と中央値(428万円)の差が約117万円もあります。
上記の図から平均所得額と中央値に開きがあることから、高収入と一般収入に開きが大きく、平均所得額よりも少ない世帯が多いことが分かります。
この状況は社員からしたら、収入面の不満を感じていることから、いままでの会社本位の考えができなくなりますよね。
また、これは社員が抱く問題だけではなく、社員に支払われる給料が減っているということは景気が悪くなっていることが分かります。
景気が悪くなっていることから、いつ会社から解雇されるかといった危機感を持たざるえないのです。
それにかかわらず、多くの会社は社員に対して「雇ってやっている」といた御恩がぬけないのが現状です。
その理由に、給料が少なく解雇される可能性がある状態にも関わらず「副業禁止」や「会社本位の考え」などといった、会社だけの仕事に集中せざる得ない環境を作りだしているのです。
これを社員が受け入れていたら、もしもの場合に備えて、自分の生活を守る準備すらできないのです。
これからの若い世代のキャリアアップについて
本記事でお伝えしたことである「自身を守る能力を身につけよう」ということです。
それは、他の企業でも通用するスキル、自身のビジネスを作れるスキルのことを指しています。
これを身につけることができれば、現在の会社でも自分らしく堂々としていられるのです。
IT企業であれば需要のあるアプリケーション開発技術、もっと汎用性の高いものとすれば業界を問わないマネジメント能力ですね。
こういった能力を培っていけるような環境で働くなり、プライベートで行動してみることが大切だと考えられます。
いざというとき、自分自身を守ってくれるのは自身自身の持っている能力だけです。
現在の会社ありきの考えを持ち、出世すること目標にされている方もいらっしゃると思います。
それであれば、出世に近づけて、かつ自身を守るためのスキルになるものを選択して行動をし始めることをお勧めします。
できるときにできることをしていた人が、人生100年時代と呼ばれる今の長い人生に加えて、不安定な景気時代を自分らしく生きられるのだと強く感じております。
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