ビットコインの取引を行っている人は、誰しも疑問に思うことがあるかと思います。
その中でも、多くの人が知りたい「ビットコインの紛失」についてだと思います。
最近では「コインチェック」のNEM流出で、そういった不安が広がっているかと思います。
ですので、ビットコインの紛失について説明していきたいと思います。
私たちによる紛失のリスクとは?
ビットコインは実体のない仮想通貨です。
ですから、実際に自分で財布から現金を出すような使い方はできないです。
その代わり、ビットコインは「ウォレット」と呼ばれる専用の仮想の財布に入れて持ち歩くことができます。
ですので、ウォレットは専用のアプリをスマホやパソコンに入れておくことで、どこでも自由に使うことができるのです。
ほとんどの方はビットコインは投機目的で保有していると思います。
そして、取引を行う際も、やはりスマホで行うかと思います。
つまり、まず初めに考えなければいけないのは、所有者自身でビットコインの紛失について対策を取らなければならないということです。
まず、スマホのセキュリティー面で対策することが大切です。
ビットコインの仕組み上、セキュリティー性に優れていても、結局スマホ側でのセキュリティーが脆弱であれば、自分のビットコインが盗まれてしまうのです。
ハッカーからしたら、ビットコイン自体を攻めるよりも、スマホをターゲットにしたほうが楽なわけですから。
ほとんどの方は取引所を使ってビットコインの取引を行っているかと思います。
そういう方は、自分のスマホに実際にビットコインがダウンロードされているわけではないと思います。
ビットコインの売買が目的であれば、実際に自分が所有している電子媒体に保存しているという方は少ないはずです。
きっと「GMOコイン」や「ビットフライヤー」といった取引所に保管していると思います。
というのも、取引所のアプリで使用するウォレットとは、取引所が用意したクラウドというネットワークの保管庫みたいなものに入っていて、それにスマホでアクセスする形で使用することができます。
株のように、実際に株を自分の手元に持つのではなく、自分が契約している証券会社に株を預けている形と同様なことですね。
ですので、スマホを紛失しても、他の電子媒体でウォレットにアクセスすれば、ビットコインは残っているわけです。
これが実際の財布を落とした時のように、すべての手持ちのお金が無くなってしまうのと違う点ですね。
スマホを落としても、ビットコインがなくならないということが分かったところで、次にそのスマホでの注意点を説明していきます。
スマホを落としてしまったら
もしも、スマホを落としてしまったら、ウォレットごと盗まれてしまうことがあります。
そのままスマホを落としてしまった状態を放置してしまえば、拾った相手があなたのスマホを使って、ウォレットにアクセスできてしまうわけですから。
ですので、スマホの「セキュリティーを強化」と、「落とした後の対策」を前もってしておくことが大切です。
セキュリティー面であれば、スマホを開いたときに暗証番号、それこそ生態認証であったほうがいいですね。
そうやって、一般の人が簡単に使えないようにしておくことが、ウォレットや個人情報を守る対策となります。
その他にも自分が使っている取引所での「2段階認証」など推奨してされているセキュリティー対策もきちんと設定しておくことも必要です。
いくら暗証番号などでセキュリティーを強化しても、拾った相手に根気強く解除を試みられたら、いつかは解除されてしまうかもしれません。
そのため、紛失時に備えてスマホのデータを削除するアプリをインストールしておきましょう。
SNSでログインしている
最近では「フェイスブック」などでアカウントのログインができるようになっていますよね。
そのため、ログインするのにとても便利だと思います。
ですが、よくある「アカウントの乗っ取り」などであるように、あなたがSNSと関連付けているサービスをすべて、SNS経由で使用できてしまうかもしれません。
そのため、できるだけ、楽だからとSNSと関連付けたり、パスワードを使いまわすのはやめておきましょう。
取引所が仮想通貨が盗まれた事例
いくら自分でセキュリティーの強化や対策をしたとしても、仮想通貨が盗まれてしまうことがあります。
それは”取引所自体が狙われた”場合です。
これに関しては、私たちではどうすることができません。
そのため、利用者は取引所を信頼するしかないわけです。
ですが、その結果、仮想通貨が盗まれてしまったという事例もあります。
ですので、ここではその事例の代表的なもの2つについて簡単に説明したいと思います。
マウントゴックス事件
きっと「ビットコインが盗まれるのではないか」と不安になられている方は「マウントゴックス事件」が原因かもしれません。
2014年の初め、当時では世界最大級のビットコイン取引所だった「マウントゴックス」が経営破綻し、経営者が逮捕されました。
その理由は、ハッキングによって85万BTC、当時45億ドル相当のビットコインが紛失したからです。
と言いつつ、本当の真相はいまだに分かっていないの現状なのです。
もしかしたら、マウントゴックス元社長である「マルク・カルプレス」さんが勝手に使ってしまったのではないか?
もしかしたら、取引所のセキュリティーが脆弱だったことにより、本当にハッキングされたのかもしれません。
どちらにしろ、利用者が知ることも、対策することもできなかった事例だったのです。
コインチェックの480億円相当のNEM流出
この「コインチェック」の事件は仮想通貨が国民に浸透してきた時点で起きた事件なので、最も注目を集めている事例です。
コインチェックのCMで芸人の「出川哲朗」さんを起用されていたことから、さらに利用者が増え始めたところでの出来事でした。
コインチェックから480億円もの仮想通貨が引き出された事件でした。
そして、最初に攻撃されたのは、被害者のコインチェックだったとのこと。
つまり、取引所がハッカーに攻められたことで起きてしまった事件なのです。
結局、ビットコインの取引をするにあたって
ビットコインの紛失に対して、利用者側のセキュリティーを強化と対策はやらなければいけないことです。
それにより、ビットコインが盗まれる可能性を下げることができます。
ですが、それだけでは自分のビットコインを守ることはできません。
自分がビットコインなどの仮想通貨を預けている取引所のセキュリティーの高さも考慮に入れて、取引所を選択する必要があります。
こういった自分側だけでなく、利用する場所も調べ選択することで、できるだけ安心してビットコインを利用できるようになるのです。
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