投資信託の分配金とは
自分のお金をそのまま銀行に預けておくのではなく、投資に回して効率よく資産を大きくしたいという方が増えてきました。
その際に、多くの投資初心者の方が選ぶのが「投資信託」ですよね。
知識がなくても、プロの投資家に運用を任せて、収益を得る投資ですから、時間のない社会人の方に人気ですよね。
そんな投資信託ですが、重要なのは「分配金」だという方も少なくないかと思います。
ですが、そう言いつつも、実際は「投資信託を購入すればもらえるお金」といった認識の方が多いかと思います。
本記事では、そんな投資信託の分配金について、基本的なことをわかりやすく解説したいと思います。
分配金とは
分配金とは、投資信託の運用が上手くいったことで得られた利益の一部を投資家たちに還元されるお金のことです。
基本的に年に何度か分配される程度ですが、最近では「毎月分配型」投資信託が登場してきています。
その分配金になる運用利益に「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」があります。
投資信託は株式や債券を売買することで、資産を大きくします。
株式は持っておくと年に何回か配当金が支払われます。
また、債券は国や会社にお金を貸しているということですから、その貸したお金に利子が支払われます。
このようにお金を投資し、その投資家の権利を持っていることで得られる利益を「インカムゲイン」と言います。
その収益の上げ方と別に、保有していた資産の価値が高まることで生じる利益があります。
一般の投資信託では株式が組み込まれていますので、その株式の企業が業績が上がったことで株価が上がります。
その価値が上がった状態で株式を売れば利益を挙げることができます。
このように資産の価値が上がり、その資産を売買することで得た利益を「キャピタルゲイン」と言います。
分配金の種類
投資信託に投資をすることで、償還金以外で得られる利益を分配金というお話をしました。
その分配金には「普通分配金」と「元本払戻金(特別分配金)」の2つがあります。
普通分配金
これは皆さんがイメージされている分配金です。
投資信託の運用で得られた利益を投資家に還元される分配金のことです。
これは投資信託で得られた収益ですので、課税対象となります。
元本払戻金(特別分配金)
上記の運用によって得られる「普通分配金」とは異なり、投資家が投資した資金の一部を返還する分配金です。
この元本返戻金は、収益ではなく、投資家が持っていたもともとのとお金を返してもらったものなので、課税対象外となります。
元本返戻金が支払われると、元本はその分減ります。
分配金の受け取り方
そんな分配金ですが、受け取り方には主に2つがあります。
分配金をその「都度受け取る」方法と投資家の中には分配金を受け取らず、税金分を差し引いた分配金を対象の「投資信託に注ぎ足す」方法があります。
その都度分配金を受け取る方には、サラリーマンのお小遣いや老後の生活資金の足しにするといった目的が多いと言われています。
分配金を再投資するということは、投資に回る資金が大きくなるということです。
そのため、複利効果を期待でき、将来は大きな収益を得ることができると考えられています。
分配金は必ず受け取れるの?
分配金は必ずもらえるというわけではありません。
上記でご説明でもご説明しましたが、投資信託の分配金は投資者の方々から集めた資金をもとに運用して利益を上げる金融商品です。
もちろん、その投資信託は株式や債券で構成されたものですから、一般の株式や債券と同じ市場で取引が行われるわけです。
そして、投資信託会社の運用のプロの専門家といえども、市場を予測することはできても、予知することはできませんよね。
そのため、一般の個人の投資家と同様、運用がうまくいかないことがあります。
そういった状況で、投資者たちに分配金を払いたくても、手元に払える余裕のあるお金がないということですから、意図的に支払わないということがあるのです。
投資信託について知りたい方は『投資信託とは ~初心者でも基礎から理解できるわかりやすい解説』で詳しく説明をしています。
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