偽善について
皆さんは相手を助ける行為に対して、「偽善者」という言葉を使われるかも知れません。
周囲の人を見ていると、人を助ける行為自体をすると偽善者と呼ぶ傾向にあるような気がします。
本心からしてあげたいと感じてした行為は本来、褒められるべきことですよね。
ですが、人を助けるにあたって、偽善であろうが、本当に困っている人を助かるということは、良いことだと思います。
電車の中でお年寄りに席を譲るのも良いことだし、迷子の子供の親御さんを見つけてあげることも素晴らしいことですよね。
ですが、それを周囲の人間が冷やかすから、行動しようと思っても実行しづらい環境になっているような気がします。
では、偽善者とはどういう人のことを言うのでしょうか?
困っている人を見て、本心から助けたいと見返りを求めていない精神状態での行為を善良な心の持ち主ですよね。
ですが、困っている人を助ける際に、「ここで助ければ、周りに好印象を与えられるぞ」と考えを持った行為は偽善者がすることです。
本記事では「助ける」という意味について考えてほしいという内容と1つの動画をご紹介したいと思います。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
病気の母を持つ子供に「野菜スープ」を手渡す話
世界中で涙したタイのコマーシャル動画です。
病気の母を持つ子供に飲食店を営む男性が「野菜スープ」を手渡すお話です。
「人を助ける」ということの本当の意味を教えてくれる動画になっています。
ぜひ、ご覧ください。
上記の動画の内容からおさらいしていきます。
一人の子供がお店から鎮静剤を盗むところから始まります。
その盗みを働いた子供にすごい剣幕でりつける女性。
それを見ていた飲食店を営む男性が、子供の代わりにお金を支払います。
それに加えて、自分のお店で作った野菜スープを一袋手渡します。
それを、何も言わず、受け取り走り去っていくのでした。
それから30年後、飲食店の男性は変わらず食べ物に困っている人に野菜スープを渡していました。
そんなある日、働きすぎか無理がたかったのか、男性は倒れてしまいます。
その際に頭を強く打ってしまい、昏睡状態になってしまいます。
多額の治療費を払うことになり、男性の娘の女性は頭を抱える日々が続いていました。
男性が経営していた飲食店を売り払い、お金を集めなければいけない状況までに追い込まれていました。
そんな状況の中、いつも通り、父親の看病をして寝てしまいました。
ふと起きると、手元には治療費の明細書が置かれていました。
その明細書の内容は治療費が支払われたということになっていました。
内容を細かく確認してみると、30年前に既に支払いは済んでいると書かれていました。
その治療費の内容とは、30年前に病気の母がいると言っていた子供に手渡した「鎮静剤」と「野菜スープ」となっていました。
なんと、その時の子供が医者となり、父親の手術をして、治療費を支払ったというのです。
そして、その時の子供は世界で困っている人を助ける素晴らしい医者になっていたのでした。
「人を助ける」という意味
人を助けるということは、その人が本当に必要だと思うことをしてあげるということです。
誰でも助けるというのは、良いことのように見えて、ただ自己満足に浸りたいだけの偽善者がすることだと思っています。
相手が怠けていたり、悪いことをしたことにより招いた状況であれば、それは自業自得です。
そういう人を助けてしまうと、「自分でやらなくても人がやってくれる」と勘違いして一生他人に縋り続けます。
ですが、自分が招いたことでもなく、自分ではどうすることもできない状況ってあると思うんです。
子供の場合、自分でお金を稼ぐ知識もなければ雇ってもらえるわけもなく、大人を頼ることしかできませんよね。
思わぬ事故で働けなくなってしまう方だっていらっしゃいます。
それは誰にでも起こりうることで、他人事で済ませて良い話ではないと思うんです。
だからこそ、自分が同じ立場になったとき、「人に助けてほしいと思うんじゃないか」ということを考え、その立場にいる人に手を差し伸ばすのです。
こういったことを理解し、人に手を助け続けたことで、自分が困ったときに助けてほしい時に周囲の人が助けてくれるんだと思います。
本当の意味で「人を助ける」ということは、もしかしたら「自分を助ける」ことになるんじゃないかと感じ、本記事で書かせていただきました。
もしも、現状で自分に余裕がある方は、助けてほしいと感じている方に手を差し伸べてみてください。
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