ワンピースの主人公であるルフィが率いる麦わら海賊団。
麦わら海賊団は幾度も困難にさらされながらも、誰一人欠けることなく、危険溢れる航海を続けていきました。
アラバスタ王国、空島、エニエス・ロビー、スリラーバーク、シャボンディー諸島といった数多くの強敵組織との戦いで勝ち進んできました。
そんな、いくつもの死線を潜り抜けてきた麦わら海賊団のチーム構成はとても理想的なチームであるといえます。
その結果、海賊時代といった多くの海賊が競い合う時代で、世界中に名が広まるような成果を上げることができたと考えています。
そんな麦わら海賊団の魅力をご説明していきます。
リーダーの目標をチーム全体で共有できている
麦わら海賊団の船長であるルフィの夢は海で最も自由に生きる「海賊王」です。
この夢は自分自身が何からも縛られることなく、誰よりも自由であることを目指すことが前提だと考えられます。
それはこのような言葉からも察することができます。
【支配なんかしねェよ、この海で一番自由な奴が海賊王だ!!!】
麦わら大船団の盃を交わす際にバルトロメオに言ったセリフ
また、ルフィが倒す相手のほとんどは、力でその町、国を支配し悪名をあげている敵ばかりであることから、他人の自由をも守ろうという姿勢を窺えます。
このことから、従来の恐ろしさで支配する海賊とは違い、支配もしなければ支配をさせない、人は自由であることが当たり前だと心の底から考えているに違いありません。
そんなルフィの性格を考えてみても、苦しんでいる、不自由を強いられている人を見ると必ず助けてしまうような人間なのです。
このような従来の海賊とは逆の考えを持つイレギュラーなリーダーの性格を理解し、その考えを汲みとって行動できるチームは素晴らしいですよね。
こういったリーダーの夢を本当の意味で理解し、自分の命と引き換えてでも実現させようとするチームは理想的としか言いようがありません。
メンバーがリーダーを立てることができている
麦わら海賊団のメンバーは船長であるルフィを絶対的なリーダーであると理解しています。
普段はふざけあったり、バカとののしったり、喧嘩したりとリーダーの威厳がないように感じます。
ですが、いざ決断しなければならないというタイミングでの、船長の言葉には異論を申し立てるメンバーはほとんどいません。
このリーダーを立てるようなチームを作れた理由として、ルフィが今までしてきた行動や考え方で満足のいく結果が出せているからだと考えられます。
船長の決断によって、悪い結果ばかりが続いたら、真っ当な考えを持ち、船長と同等の力を持つゾロやサンジらへんが文句を言いそうなものですからね。
大切な場面では、船員がルフィの判断は正しいと感じることができるからこそ、1つの目標に向かうことができるんです。
その結果、メンバーの誰一人も後悔するようなことはなく、チームでした過去の行動に対して満足しているように見受けられます。
普通だったら、エニエスロビーの崩落という世界の秩序を脅かすようなことや、ルフィが天竜人を殴り飛ばし海軍全体を敵に回すような行動をした後、狙われる恐怖から選択を間違えたかなと考えてしまうような気がしますよね。
きっと私だったら、いつ襲ってくるか分からない敵に怯えて、おちおち眠っていられないですよ(笑)
このようにルフィは理想的なリーダーであるに加えて、それを信じついていく船員であることから、理想的なチームだといえます。
メンバー全員の強みを活かして役割を真っ当できている
チームメンバー全員がそれぞれの強みを活かした役割を持てているといった点も理想的なチームであるといえます。
これはメンバー全員が役割があることから、自身の存在理由を見出しやすいといえると思います。
「俺はいなくても成立する」と思っているメンバーがいるとフラストレーションや不安からチーム内で問題が発生しかねません。
〇ゾロ「剣士(副船長)」
麦わら海賊団の戦闘力ではNo.2もしくはルフィと同等クラスである剣士という戦闘員です。
船長という立場を重んじ、船長の考えを尊重、支持する副船長というポジションにあたると思います。
ゾロに関しては立場が割り振られているというわけではなく、チームメンバーがそう考えているというのに近いと思います。
〇ナミ「航海士(経理)」
世界中を航海するためには欠かせない役割の航海士です。
また、お宝が大好きなことから、船のお金の管理をしており経理といったポジションも兼ねていると思います。
〇ウソップ「狙撃手」
船を使った戦闘時に欠かせない「狙撃手」です。
また、自分やナミのような戦闘向きでない人でも戦えるような武器を作ることにも長けています。
〇サンジ「料理人」
麦わら海賊団の料理人であり、ゾロに引けを取らない戦闘力を持つ戦闘員です。
海賊の航海では海の上で生活することが多いため、食事はとても重要です。
美味しさはもちろん、栄養バランスを考慮した食事がなければ、いざというときにベストコンディションで戦うことはできないのサンジの存在はとても重要です。
〇チョッパー「医者」
海の上で病気になることは命取りになります。
現にナミの生死にかかわる病気もそうですし、ブルックは感染病で死んでいますよね。
このことから分かるように医者のチョッパーがいるかいないかでは生存確率は格段に変わってくるのです。
〇ロビン「考古学者」
ルフィの夢である海賊王に欠かせない「ワンピース」を見つける鍵でもあるロビン。
麦わら海賊団のそもそもの目的を実現させるにはロビンの考古学としての力が必要なのです。
〇フランキー「船大工」
航海には船が必要で、その航海は船に負担をかけ続けます。
その船の傷を修繕することができるフランキーは海賊を続けるのに欠かせない人材なのです。
〇ブルック「音楽家」
ルフィが考える海賊とは歌って踊ることが絶対条件です。
悲しいときには気持ちを落ち着かせ、うれしいときは盛り上げるといった、人生の楽しさを上乗せしてくれる存在であるといえます。
このようにそれぞれが活躍できる場を設け、かつ自身が必要とされていると感じられるチームは理想的だといえます。
チームメンバー間での信頼関係ができている
麦わら海賊団では多くの修羅場を潜り抜けてきました。
困難で強敵と対峙しているときには、メンバー同士が「あいつが負けるはずがない」「やってのけるはずだ」といった信頼からでる言葉を聞くことが多いかと思います。
また、ロビンやサンジといったチームから離れる裏切りのような行動を取る仲間がいたとしても、その仲間を信じることができていますよね。
仲間同士が信頼できるからこそ、自身の目の前の敵ややらなければいけないことだけに集中できるのです。
こういった信頼関係がなかったら、他の敵が後ろから攻めてくるんじゃないかと背中が気になって仕方がないですよね。
また、海軍に追われている絶体絶命の状況だったら、仲間をおいて船で逃げちゃうんじゃないかと思いますよね(笑)
まさに「パイレーツ・オブ。カリビアン」状態になりかねませんよね。
こういった信頼関係は困難な世界にいる麦わら海賊団の結果につながる一番の理由だと考えらます。
メンバーが個々で考えて行動できる
結果を出せるチームはメンバーが個々で物事を考えて行動できていると言われています。
リーダーの指示に従っているメンバーだけではチームの成果に繋がりにくいと考えられます。
いちいち、リーダーに指示を仰いで行動しているようなチームが成果を出せるとは思えませんよね。
ワンピースの世界で、敵を倒すときに「倒したほうがいいですか?」とか、人を助けるときに「助けたほうがいいっすよね?」なんて聞いてくる船員とか、ちょっとウザいですよね(笑)
「マンガの尺的に、そんなキャラクターは普通は出すわけねぇーだろ!」といったツッコミがしたくなるのは分かります…
ですが、現実の世界でも仕事の際に、何も考えずに何をするにでも指示をしてほしいという方は迷惑なのは確かです。
このことから、リーダーの目的を理解し、現状で最善な選択ができることが重要なのです。
ワンピースの作中のアラバスタ編やエニエスロビー編での組織との闘いの際には、敵を倒すか、そこから離れて仲間を助けるかといったことを個人で考えて行動しています。
それらの結果をみてもわかるように、チーム全体で考えられたこそ、仲間やその仲間の大切なものが守れたのです。
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