紙の本と電子書籍だとどっちがいいの?
現在ではkindleなどの電子書籍が読みやすくなったことから、たくさんの方がスマホで本を読むようになりました。
それにより、今までの読書を習慣になかった人なんかも本を読むようになりました。
様々な知識を蓄えたり、勉強する目的で読書をしようと思っても、本を読むのが苦手でなかなか始められないという方が少なくなったと思います。
ですが、「電子書籍は良くない」と言い張る方々もいらっしゃいますよね。
それにより、多くの人が「紙の本」と「電子書籍」はどっちがいいんだろうと悩まれている方もいらっしゃいます。
本記事では本と電子書籍がどっちがいいのか、どんな方にお勧めなのかご紹介していきます。
01. 記憶に残るのはどっち?
本で最も大切なのは、本の内容を記憶に留めることです。
それは断然「本」が記憶に残りやすいといえます。
これは実際に読書家で、本から電子書籍に変えた際に違和感を感じる方も多いかと思います。
私も経験がありますが、紙の本は2回読めば大体理解できるのですが、電子書籍のほうは何度読んでも頭に入っていないか、すぐに忘れてしまうのです。
これは本にしかない特徴が理由です。
最も関係しているのが「本をめくる動作」が関係しています。
これは、ノルウェイのスタヴァンゲル大学の研究者「アン・マンゲン」氏の研究で発表されています。
研究内容として、50人の被験者に28ページの短編小説を読んでもらい、その小説の重要な部分をどれくらい記憶に残っているかを検証するものでした。
このとき、被験者の半分はKindleで、残りの半分はペーパーバックで読んでもらいました。
その結果、重要な場面については成績的に大差はなかったとのことでした。
ですが、小説のイベントを順番に並び替えるという問題に対しては、実際の紙で読んだ被験者のほうが圧倒的な正答率だったということでした。
このことから、「アン・マンゲン」氏は下記の結論を出しました。
一種の感覚的な補助となります。
すなわち、触覚が視覚をサポートするのです。
このことから、実際に紙に触れ、めくる動作がよりはっきりと認識させ記憶に残すということです。
だから、小中学校では電子辞書ではなく、あの重たい紙の辞書を選ぶ理由ですよね。
実際に学生の頃は、言葉を調べていても、大体のページの内容の位置を理解できていたような気がします。
そのほかにも、本のほうが記憶に残る理由として「読んだページを積み重ねている実感が得られる」があります。
本をめくっていくと、読んだページが積み重なっていきますよね。
それをみて、本を読んでいるという達成感が得られます。
この達成感は主に1つの章を読み終えたときに感じられると思います。
達成感を味わうことで、テンションが上がり、更に集中力が高めることができます。
集中できてることで、本の内容が記憶に残りやすくなるというわけです。
02. 気楽に読めるのはどっち?
気楽に読めるのは「スマホ」だといえます。
紙の本を読む際には「本を読むぞ!」という気持ちになるかと思います。
これって意外と自然とやろうという気持ちになっているというよりは、生活に溶け込めていないものをやらないといけないという気持ちに近いと考えています。
人は頭を使わない、楽なものを選びたがるものなので、「読書」はそれなりにやる気を出さないと始められないですよね。
ですが、これがスマホだったらそうでしょうか?
皆さんは普段からスマホに触れ続けていると思います。
寝ながら、会社への通勤の電車の中、人との待ち合わせの時間といった隙あらば触っていると思います。
「スマホ中毒」といった言葉ができることから、どれだけ多くの時間をスマホに費やしているかが分かります。
そんなスマホは私たちの生活の中でとても身近なものだと感じているはずです。
その身近なスマホを使った電子書籍は、自分の習慣にしやすいと考えられるのです。
リラックスしている状態で読んだり、電車の暇な時間で少し読んだりとやってみたら意外とすんなり読めてしまうものですよ。
私自身も専門書以外の本はすべて電子書籍で購入するようにしています。
私の経験なのですが、資格勉強の際には、ネットに転がっている資格対策テストなどをスマホで寝ながらずっとやっていたことがあります。
この経験から資格勉強をする際は、記憶に残すために本で勉強をして、勉強の成果を確認するときはスマホでといった形が私の持論ですが、理想的なやり方だと思っています。
勉強している感覚にならないのがスマホで勉強する魅力ですよね。
03. お手頃なのはどっち?
これはスマホだと考える方もいらっしゃいますが、お手頃なのは「本」です。
確かに発売したばかりは電子書籍で買ったほうが、紙の本より若干安いです。
ですが、読書家の方はやっていると思いますが、発売して何年か経った本をアマゾンなどで中古で購入していると思います。
新品のものと比べると断然価格が安く、もっと言えばほとんど送料代だけのものも多くありますよね。
基本的に読書家は本を読めれば良いと考えるので、コストをかけずにあらゆる知識を手に入れます。
たまに新品しか買わないという方もいらっしゃいます。
それは潔癖症という方もいらっしゃいますが、ほとんどが本を読むという目的より、本をコレクションするのが目的になっているように感じます。
また、新品で買ったとしても、紙の本は読んだら売ることができるので、結果的に電子書籍より安くなりますよね。
このように、電子書籍と紙の本はどっちが安いかというと紙の本というわけです。
04. 何度も読み返せるのはどっち?
何度も読み返せるのは「電子書籍」だといえます。
価格が高い専門書などは保存を考えた良質な紙を使っています。
ですが、自己啓発本やマンガといった何度も読み返したくなるような本は、時間が経ったら劣化してしまいます。
湿気がある場所で長い間保管しておくと、確実に読めなくなります。
皆さんはどちらかというと、マンガや自己啓発本といった本を読まれると思います。
ですので、何度も読み返せるのは電子書籍であるといえます。
結果的にどっちがいいの?
基本的には、こういったものに正解などはありません。
なぜなら、人によって自分のやる方があって重視する点が違うからです。
例えば、記憶に残るのは紙の本ですが、電車通勤に使いたいという人は利便性の高い電子書籍であるほうが好ましいですよね。
読書をする習慣がないという方ももちろん、スマホのほうが読書に取り組みやすいですよね。
資格の勉強の際は、紙の本を選ぶべきですよね。
このように自分が使いたい状況や読書の習慣があるかないかなども決めるべきということです。
私の場合は、専門的な知識を勉強する「専門書」などは本で購入します。
ですが、モチベーションを上げるための「自己啓発本」などは、その時にやる気になれればいいので電子書籍です。
娯楽などの楽しむために読む「マンガ」などは一時的に記憶に残ればいいので電子書籍です。
こういった自分に合わせて、両方を併用しても良いかもしれませんね。
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