あなたは話し上手の人ってどういう人を想像しますか?
きっと学生の頃に、「真面目に授業を受けたくなる先生」と「話を聞いて眠くなる先生」っていたんじゃないでしょうか?
また、時事問題など難しい話題のときに楽しく聞けてしまうような話し上手の方っていらっしゃいますよね。
そんな方々は話す際に聞き手が聞きやすいように工夫されていると考えられます。
本記事ではそんな”お話が上手な人の特徴”を説明していきたいと思います。
きっと本記事の内容を意識すれば、周囲から「この人は話すのがうまい人だな」と感じてもらえるかと思います。
相手の理解度に合わせている
人が「この人は話が上手だな」と感じるタイミングは
”自分が理解できたと実感したとき”
だったりします。
というのも、話が上手いかどうかというのは聞き手の人が決めることです。
話の評論家が話し手に対して「この人の話し方が上手い」と評価したとしても、ほとんどの聞き手が理解できていなかったら上手いかどうかも判断できませんよね。
いくら本人が分かりやすく話しているつもりでも、知識や理解力といった”聞き手のレベル”に合わせていなければ、どれだけ話しても、聞き手に伝わることはありません。
そのため、話が上手いか上手くないかは相手の理解度に合わせて話すことができるかどうかだと大まかいえるかと思います。
具体的に「話が上手な人」を挙げるとするならば、やはり”池上彰”さんや”林修”さんが代表的だと考えます。
きっと多くの方は、池上彰さんが時事問題などの説明をされている時には耳を傾けると思います。
林修先生の学問や専門的なためになる話を聞いて、「タメになった!」と実感されているかと思います。
こういった話が上手な方は「それって何?」といった、聞き手からの投げかけが起きないレベルまでかみ砕いて説明しているという共通点があるかと思います。
実際、どちらの方も話の中に「~ってご存知ですか?」「~って私たちはわかりませんよね?」といった
これは自分が勉強して理解する前には「こういうことが分からなかったよな」とか、多くの人から質問された内容を覚えておき、話の中の分かりづらい部分を洗い出して、補足を加えて話をされているという共通点があるかと思います。
そして、池上彰さんの時事問題であれば「主婦の方」でも理解できる、林先生では「学生レベルの人」といったターゲットを絞って話をされているように思えます。
どうしてもすべての人に理解してもらえる話し方をすることはできませんから、自分が伝えたい知識や理解力の最低を決めて、できるだけわかりやすく説明をされているということです。
これらのことを一般の方が相手の理解度、知識レベルに合わせるというのは難しかったりします。
それこそ、大勢の前で説明するときには、それぞれ力量が違いますから、そんなことを考えて話していたら、頭がゴチャゴチャになってしまうかと思います。
ですので、手っ取り早いのは”小学生でも理解できる”といった知識や理解力が少ない相手と話すようにするとより多くの方に伝えることができるかと思います。
また、そこまでかみ砕いて話してしまうと時間がかかってしまうというのであれば、まずは自分が知らなかった初心者だった頃の知識レベルを基に話をまとめると良いかと思います。
どうしても「話をしながら、かみ砕いは言葉に置き換えるというのを同時に行うのができない」という方は、前もって「これを説明するときにはこのワードを使う」といった、かみ砕きワードのボキャブラリーを増やしておくと良いかと思います。
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分かりやすい「例え」を組み込む
話が上手な人の話し方の特徴として
”難しい専門用語や分かりづらい内容を説明するときに
分かりやすい例えを組み込む”
というのが挙げられます。
自分が知らない専門的な話を会話の中でズラズラと並べられても、聞き手としてはストレスが溜まるだけですよね。
そんな専門的な話ばかりする人は「専門的で難しい話ができるオレ、ドヤァ」みたいな”自分よがりな考えを持っている”方がほとんどだったりします。
それこそ、「知的だと思われたい」と専門用語だらけの話し方をされている方は聞き手から「なんだか頭悪そう」といった印象を聞き手に持たれるというのが外国の実験で分かっています。
例えば、討論番組といった本来視聴者を意識しなければいけないはずなのに、出演している評論家が専門用語ばかりの自分の知識をひけらかすだけの人をみて、「なんだか難しい話をしているな…」はもちろんですが、「なんなんだろう、この人は…何しに来たんだろう」と悪い印象を持つことはありませんか?
意識高い系大学生が同じ横文字ばかり使った言い回しを聞いて、「それ言っておけばカッコいいと思ってるの?」「頭悪そうだな…」と感じることがあるかと思います。
このように難しい言葉や内容を相手に伝える際に、それが相手に伝わらなければ、ストレスにしかならないということです。
話が上手な人の場合、
専門用語を使うときには
専門用語の後に分かりやすい説明を付け加えたり、
難しい内容であれば
私たちの身近なもので例えイメージしやすくする
といった聞き手に伝わりやすくするための工夫をされていることがほとんどです。
例えば、車の仕組みを人の体に例えて説明するといった、一般の方は自分の体のことをある程度知っているので理解しやすくなると思います。
体の仕組みを知らなかったとしても、自分自身の馴染みのあるものなので、聞き手は知ろうと意欲的に聞こうとするかと思います。
具体的な数字や事例を交える
話しが上手の人の特徴として、
”相手を納得させることができる”
ということが挙げられます。
聞き手に「この人が言っていることは間違いない」と疑う余地を与えない、「なるほどッ!」と関心させたり、言葉で人の納得を引き出すことができる人のことを”話が上手”と認識させるかと思います。
ですが、話が苦手な方は自分の考えを話すけど、聞き手には「何を根拠にいってるの?」「主観的な考え方だな…」といった印象を抱かれていしまうこともあるかと思います。
そういう方にこそ、話上手の聞き手の納得を引き出す方々の共通点である、”具体的な数字や事例などの根拠に基づいて話す”ことを意識する必要があると考えています。
私の経験上、納得させられている有名人に2チャンネル創設者”ひろゆき”さんと、日本のメンタリストで名高い”Daigo”さんが当てはまるかと思います。
youtubeでよくお二人の動画や著書を拝見拝読するのですが、どちらも納得せざる得ないようなデータを根拠にお話しされていると感じています。
この絶対的な根拠はもちろん、理論だっていることや本質的な意見だったり、かみ砕いた分かりやすい説明は多くの人が納得されていると考えられます。
そして、聞き手が自分自身を納得している心理状態から「話がとても上手いな」と感じると思われます。
このように話が上手な人は、データを用いて相手を納得を引き出していると考えられます。
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有益な情報を含める
話が上手と感じさせる人は、
”聞き手に「得した!」と感じさせる”
ことが挙げられます。
人は自分が「得をした」と感じるようなことをしてもらうと良い印象を抱きます。
これは話でも同様なことがいえます。
人は自分のためになることであれば「できるだけを覚えておこう」と努力するかと思います。
例えば、女性の場合は友人と面白いネタやトクをする情報といった「共有」できること、男性は他よりも優れているという「優越感」を得ようとします。
シンプルに知識欲を満たしたいという方もいらっしゃるかと思います。
こういった理解しやすく、「聞いてよかったッ!」と感じさせる、かつ自分自身に有益な情報を提供してくれる人を話し上手として言い表すことがあります。
また、聞き手が「この人の話を聞いて得をした」と感じれば、その相手に対して「話が上手だ」という印象に関連付けるものです。
仕事の営業でも顧客が契約を結ぶきっかけになった相手に対して「話し上手だな」と感じるのもそうですし、結局、交渉や話し合いで良い結果に繋げた人に対して「話が上手」と結び付けてしまうのです。
無知や確認不足が原因で人に騙された場合も、「相手が巧妙な話術を持っていたから騙された」といった、自分ではなく相手が上手だったと、結果から考えを変えて解釈しようとする心理的傾向が人にはあります。(これを認知的不協和という)
このように、人は話で自分に得を感じさせるような情報を与えてくれた人を話し上手だと印象を持つといえます。
声のトーンや話すスピードが絶妙
話が上手な人は
”話の中で強弱をつける工夫をしている”
ことが挙げられます。
人の集中力はおおよそ30分程度しか保つことができないと言われています。
そのため、長時間の話をしていると、聞き手は常に話を聞くことはできていないわけですから、重要なポイントすら聞き逃すか、記憶に残らないといえます。
これでは話し手としても一生懸命話したかいがありませんし、聞き手にも満足してもらえなかったりします。
そのため、話が上手な人は話すスピードやトーンをコントロールして、聞き手に重要性を言葉にせず伝えるというテクニックを持っていたりします。
人は話を聞くとき、話の強弱が変わると注意して聞くようになります。
こういった人間の特性を利用して、話の仲でも重要な内容を印象付ける工夫をされているといえます。
また、重要な内容の時には「ここで覚えておいてほしいのが~」や「最後に~」という言葉も話にインパクトをつけるようにされている。
あなたも学校の授業でこういったワードが出てくると、姿勢を正した記憶はありませんか?
真剣に聞こうと感じたことはありませんか?
このように話が上手な人は前もって話の中で何を覚えておいてほしいを明確にしておき、そのポイントを話す時には、話し方や注目させるワードを組み込んで話しているということです。
冗談を交えて、相手を楽しませる
話が上手な人は
”話の中に聞き手を楽しませる内容を含めている”
ことが挙げられます。
人は基本的に話の中に”笑い”があると「この人の話をもっと聞きたい!」と考えるかと思います。
「話を聞きたい!」と思わせれば、集中して話を聞いてもらえますし、”楽しい”という感情と話の内容を結びつけることができるので、長期的な記憶として聞き手の中に残すことができるといえます。
「〇〇さんの話で~の話をしているときに、こんな面白いことを言ってたんだよ!」といった感じに楽しい記憶と一緒に記憶に残るということです。
なにより、一般的によく言われる「話が上手」と評価されるのは、適度に話、その内容にオチや締めがある笑わせてくれる人のことを指したりします。
こういった話のゴールが決まっていて、そこに向かっていく道中に笑わせてくれる人は、周囲から認められる”話が上手な人”の特徴ではないでしょうか。
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言葉で感情に訴えかける
話が上手な人は聞き手に感情に訴えるような話をするとき、
”話に感情をのせる技術を持っている”
ことが挙げられます。
怒りを話をするときには、声量を上げ、話すスピードを上げ、聞き手に感情を表現します。
悲しい話をするときには、声のトーンを下げ、声量を下げ、話すスピードを下げて、言葉と言葉の間に沈黙を入れたりと聞き手に感情を表現します。
こういった話すスピードや声のトーンなどをコントロールして、言葉にせずに感情を聞き手に伝える表現力を持っているかと思います。
それに加えて、自分の正直な気持ちや恥ずかしい体験談といった自己開示を話に組み込むことで話の内容で聞き手を信用させるような伝え方をします。
このテクニックを用いて、体験談を話せば、聞き手はその話にのめりこみ、その場にいたかのような臨場感を与えることができると考えます。
こういった言葉のよって、世界や感情を伝えられた聞き手は、自分のことかのように体験を錯覚させます。
そして、人は感情と物事を結びつけることで比較的長期的な記憶となると言われていることから、「話し手の話が印象深いものだった」と心に残るのです。
これにより、「なぜ記憶に残っているのか」という理由を、手っ取り早い解釈として「話が上手いからだ」と認識するのです。
このように話が上手な人は話し方を工夫して言葉に感情をのせ、長期的な記憶に残すことができるといえます。
表情が豊かである
話し上手と呼ばれる人の特徴として
”話す内容によって表情を変え、話の雰囲気を伝えられる”
というのが挙げられます。
聞き手にとって話し手の表情によって聞き入れるか否かを決定する判断材料の1つだといえるかと思います。
例えば、いくら成果を出している方でも、一般の方が無表情で不愛想な方の話を進んで聞きたいと感じるでしょうか?
きっと話の内容関係なしに、話し手が不愛想なことから嫌なイメージを受け取り、もしかしたら話を聞くのをやめてしまうかもしれませんよね。
人はそういった苛立ちやストレスを抱いている状態では、集中することができないですから、悪い印象だけが残るということになりかねません。
逆に表情が豊かで明るい真面目なイメージを与えると聞き手は話を聞きたいと感じます。
プライベートでも楽しそうに話している人の話は、比較的聞いてあげようと考えるかと思います。
また、表情によって言葉のニュアンスを聞き手に伝える大切なポイントとなります。
真面目な話をしているときにはしっかりと目を開けて話すことで「真面目な話なんだ」と聞き手に感じとってもらえ、楽しい話をしている時には明るい表情すことで聞き手には面白いと思ってもらいやすくなります。
この表情と話の内容が一致していないと、聞き手が話の中で反応に困ってしまったり、気を使ってしまうことで純粋に話を楽しむことができなくなってしまうのです。
このように話し手が話の内容によって表情を変え、聞き手に話のニュアンスを汲みとりやすくすることも話上手に必要なことだと考えられます。
最後に
本記事の”話が上手な人の特徴”はいかがでしたか?
本記事は私自身が経験したこと、文献や「TED」や「対談番組」といったモノを分析して考察した特徴です。
きっとここで書いた内容は少なからず”話が上手な人の特徴”を捉えているかと思いますので、ぜひ参考にして、役立てていただけたらと思います。
最後に参考にした文献の中でも本を読むのが苦手な方でも読める本のリンクを張っておきますので、ぜひ読んでみてください。
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