ギャップで相手の印象が変わったりしたことはありませんか?
普段と違う相手をみて好意を抱いてしまうような。
そんな日常的な心理的な傾向を”ゲイン・ロス効果”と言います。
このゲイン・ロス効果はあなたが好意を持ってもらいたい相手に好意を抱かせるテクニックの参考になるようなものです。
本記事の内容を知っておくと、普段のテクニックより、より相手からの好感度を高める結果にすることができるかもしれません。
ぜひ、ゲイン・ロス効果を覚えていってください。
ゲイン・ロス効果とは
ゲイン・ロス効果は人は総量よりも「変化の度合い」に大きく反応するするという心理のことです。
簡単にいうと、初めから相手から良い評価を得るよりも、悪い評価からよい評価に変わったときのほうが、快感や喜びが大きくなるということです。
このゲイン・ロス効果はアメリカの心理学者「アロンソン」と「リンダー」の実験から証明できます。
アロンソンらは「ギャップと好意」についての実験を行いました。
被験者と評価者(サクラ)で面談を行い、そのあとに被験者がサクラに評価を聞かされるというものでした。
「面談を行って、サクラの評価を聞かされる」を7回繰り返します。
この面談では、評価者であるサクラは4パターンで被験者を評価しました。
- 良い評価→良い評価
- 良い評価→悪い評価
- 悪い評価→良い評価
- 悪い評価→悪い評価
このように被験者らに初めから終わりまで良い評価をきかせたり、初めは悪い評価だったけど、面談を繰り返すごとに良い評価になっていく評価を聞かせて、評価者に対しての被験者の好感度を調査したということです。
その結果、悪い評価からどんどん良い評価にしていった方が、被験者が評価者に対しての好感度が最も高いことが分かりました。
〇アロンソンらによる「ギャップと好意」の実験の結果
評価者のパターン | 被験者の好感度 |
---|---|
悪い→良い | 7.67 |
良い→良い | 6.42 |
悪い→悪い | 2.52 |
良い→悪い | 0.87 |
一般の人はきっと、人と仲良くなる際には、相手を評価する言葉をかけるかと思います。
ですが、それ以上に初めは程よく悪い評価を言葉をかけてから、だんだん褒めていくほうが相手があなたに対して、抱く好感は高いということです。
これは受け身も同様なことが言えます。
あなたも経験があるかもしれませんが、初めは「悪い人だろうな」といった印象を持ったいた相手が実はとても親切で礼儀正しかったら、高い好感を抱きませんか?
これも悪い評価から良い評価に変わったことで、元から良い評価の人よりも、より魅力的に感じてしまうということですよね。
これが皆さんが大好きな「ギャップ萌え」の正体なのです。
また、悪い評価から良い評価になっていくことで、評価されている人は「この人は私のことを知ってくれたことで、外見だけでなく内面もちゃんと見てくれている」と実感が得られるかと思います。
ツンデレがモテる!
男女問わず、「たまに見せる優しさ」に惹かれることがありますよね。
昔から評価されてきた「ツンデレ」はいつの時代でも、モテるのです。
相手は普段は自分に冷たい態度をとるけど、自分が悲しんでいるときに優しい言葉をかけてくれるみたいな。
普段は馬鹿にしてくるけど、自分がすごいと思った時には正直に褒めてくれるみたいな。
厳しくする「ツン」の面と、優しくする「デレ」の面のギャップの虜になること間違いないですね。
このツンデレも「ゲイン・ロス効果」が得られると考えられます。
なぜなら、ツンデレは厳しい面から優しい面、つまり相手からしたら「悪い→良い」とイメージが転換するからです。
結局のところ、相手が抱くあなたの印象を悪いから良いにすれば、「ゲイン・ロス効果」は引き出せることが多いんですよね。
相手に悪い印象を植え付けてから、実は「内面ではとてもあなたに惹かれているんです」といった形にする良いわけです。
ここでポイントなのが、相手に「自分だけにこんな一面を見せてくれるんだ」と思わせるのが重要なのです。
ですが、実のところツンデレの良さはナチュラルなツンデレだから評価されるわけです。
ですので、意図的にやっていると気づかれれば、「あざとい」と思われるリスクもありますから気を付けてくださいね。
ギャップを使いこなせ!
よく会社では地味目なビジネスカジュアルを意識した服装で「オシャレとか気にしないのかな」と印象を持っている異性がいますよね。
ですが、何かがきっかけでプライベートで会ったときに、オシャレで華やかで驚かれた経験はありませんか?
それこそ、普段は眼鏡なのに、業務後予定があって、コンタクトをつけ、オシャレをしてきたときに、「いいかも!」となったことは一度はあるかと思います。
これも「オシャレに無関心だと思っていた相手が、オシャレで魅力だ」と感じたわけですから、「評価低い→評価高い」に転換したわけですから、「ゲイン・ロス効果」が引き出せると考えられますよね。
また、外見だけのギャップではなく、「普段静かなのに、あなたの前でははしゃいでしまう」といった、表現のギャップも良いかもしれません。
むしろ、着飾るよりも、そういった内面のギャップのほうが良い印象を持ってもらえることだってあるのです。
ですので、「普段は髪をまとめているけど、今日は髪を遊ばせてみる」とか「普段は底が低い靴だけど、ヒールを履いてみる」はもちろん、内面的なギャップを持たせて、普段の生活に変化を与えてみてはいかがでしょうか。
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