どうも、むぅチャソ(@mw_chaso)です。
今回は『ホーソン効果』という心理学的なテーマで書いていきます。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
ホーソン効果とは
あなたは周囲の人間に期待されたり、注目されている際にとてもやる気がでるといった経験はありませんか?
普段の業務や作業なのに、なぜか熱意をもって取り組めてパフォーマンスが向上することがあると思うんですよね。
ですが、それは一時的なもので、それを過ぎるとまた普段同様のパフォーマンスに戻ったりします。
この他者から注目されているという感覚があると、本来のパフォーマンスが発揮される心理的作用を”ホーソン効果”と呼びます。
ほとんどの人は自分の仕事量や作業量などの能率を無意識に制限をしています。
ですが、人は周囲から注目されたり、期待されると無意識に制限していた能率を解放するようになります。
これにより、自身の本来の実力を発揮できるようになります。
なので、以降はそんな『ホーソン効果』についてを詳しく書いていこうと思います。
ホーソン効果の由来・生まれたきっかけ
1924年のシカゴ郊外に『ホーソン工場』で実験と調査が行われました。
それは「照明が明るいと作業能率が上がる」という主張の裏付けを取るために行われました。
ですが、この実験は意外な結果となるのです。
『ホーソン効果』が生まれたきっかけ(実験)
初めに『照明を明るくしたことで、作業能率が向上』が確認できました。
次に『照明を暗くしてみると、さらに作業能率が高くなる』という結果となってしまいました。
『それからも照明を段階的に暗くし続けていきますが、どんどん作業能率が高くなっていく』という状態になってしまったのです。
”照明とは関係なしに計測するごとに作業能率が高くなった”という結果になりました。
その結果に着目して考えてみると…。
作業者が「研究者が自分たちの作業の能率を調査している」といった意識によるもの
だという結論に行き着きました。
上のような実験から…。
ということが分かったんですよね。
他者に見られていると、心のどこかで「しっかりやろう」というのはもちろん、「自分自身にスポットが当たっている」という自覚から、さらに集中力が高まるといえるわけです。
この実験結果から得られた効果を向上の名前を取って『ホーソン効果』と名付けられたのです。
スポンサーリンク
『ホーソン効果』が得られる理由
ここでは『ホーソン効果』が実験で得られた理由を書いていきます。
もしかしたら、あなたも心当たりのあるかもしれませんので、自分の経験と照らし合わせて読んでみてください。
「注目されたい」という人の心理が働く
人は心のどこかで「主人公になりたい」と考えているモノです。
誰もが他者とは違う”特別な存在”であろうと考えます。
ホーソン効果の実験では『研究者が自分(自分たち)を対象に研究をしている』状況は非日常です。
その状況自体が特別であり、そんな特別な状況にいる自分も特別だと考えるわけです。
そうすると、自分の中で周囲の人たちと比較し、自分の置かれている状況を客観的に見ることでさらに特別さを感じ、優越感を得るかと思われます。
その結果、いつも以上に集中ができ、いつも以上のパフォーマンスが発揮されたと考えられます。
「優秀である」と感じた
人は他者から注目されると「もしかして、オレ優秀なのかも?」と思い込みます。
たぶん、一度は経験から『注目される=優秀・特別』と勘違いされたことがあるかと思います。
さらに、それが研究者などの『自分より優秀な人物』であればあるほど、「こんな人たちが注目しているわけだから、自分は優秀なのだろう」と考えるわけです。
そう考えると、「自分はデキる男(女)だ」とモチベーションが上がり、仕事に対して意欲的になったり、成果を出そうと集中力が高まるといえるのです。
他者からの視線から「ちゃんとやろう」と考える
人は他者の視線を感じると「いいところを見せよう」と考えます。
『他者からの視線がある』と人は何事も意欲的に取り組むといえます。
なぜなら、”すぐに評価に結びつく”からです。
人は面倒なことは嫌いですが、すぐに結果が出せることには積極的に取り組む傾向にあります。
だって、人が見ている前で成果を挙げれば、それを見ていた人から「あの人スゴくない!?」と高い評価が期待できますからね。
なので、他者からの視線によって、自分本来のパフォーマンスを引き出すことに繋がるといえます。
スポンサーリンク
ホーソン効果を引き出す方法
『ホーソン効果』が得られる状況を意図的に引き出せれば、本来の自分自身のパフォーマンを発揮できるようになります。
実験のホーソン効果は”外的要因”で作られていますが、これを自分自身で作り出すことができると考えています。
なぜなら、ホーソン効果の実験では「研究員たちから研究対象にされている」という状況から、作業員の”意識的”なモノから生じているからです。
そういった『他人に見られている』『特別である』という感情が自分の中から引き出せれば、「ホーソン効果は得られるんじゃないか」と思えるわけです。
なので、ここでは『ホーソン効果を引き出す方法』について書いていこうと思います。
行動に対して意味づけをする
”自分がとる行動に対して意味づけをする”ことでホーソン効果が引き出せると考えられます。
それも、他者絡みの意味付けが有効だといえます。
研究では、「注目されている」「計測されている」といった状況から、作業員は普段の作業に違う意味づけを行いました。
これと同様に、自分自身が「上司や気なるあの子に見られている」という意識を本気で持つことができれば可能だといえます。
べつに事実である必要はなく、「見られているだろう」という勘違いでもホーソン効果は生じるからです。
もしくは「~ができるようになると、周囲から一目置かれる、驚かれるぞ」といった意味づけはするといいかもしれません。
将来的に周囲に影響を与え、普段の自分と違う印象持ってもらえるといった意味づけです。
「この作業が〇〇までに終わらせることができれば、△△さんが驚くぞ!」といった感じです。
このように具体的にイメージができるような意味づけでなければいけません。
自らホーソン効果を作り出す環境を作る
”他者から注目されるような環境を作りだす”ことで、ホーソン効果を引き出す方法です。
例えば、自分が仲が良い同僚や親しくなりたい人などに積極的に話しかけます。
そして、ライバルといった関係を築き、お互いが注目し合うような環境を作ります。
そうすることで、「人から注目されている」ということでホーソン効果が得られます。
また、それと同時にライバルに実力を離されないように行動しようという意欲につながります。
このように周囲に委ねるのではなく、自ら行動して注目される環境を作り出すこともできるといえるかと思います。
他者に与える
”他者に喜んでもらえるようなことをしてあげる”と注目を集められ、ホーソン効果が得られるかと思います。
誰かに与える前提で作業を行うことで、他者に評価されるといった状況を作り出すことができるということです。
他者から「あの人は今何やっているのかな」と気にされる存在になるということです。
それこそ、仕事であれば休憩時間に「さっき〇〇してたよね!」みたいな視線を集めている証拠も得られるはずです。
また、そういう人を増やしていくことで、大多数の人から視線を集めることができるようにもなるはずです。
そうすると、他者から自然と注目を集め、「特別に思われている」「注目を集めている」という実感から、ホーソン効果が得られるかと思います。
最後に:
「結果を出してから、オレ波に乗ってんなッ!」って思ったら、それはホーソン効果の可能性があります。
注目されて、本来のパフォーマンスをフルに発揮できていることで、さらなる成果に結びつけられるようになったということかもしれません。
なので、ホーソン効果を引き出したいなら、”良い意味で注目を集める”ことをしてみてください。
大きな成果を挙げられるに越したことはあませんが、そう簡単にはいかないかと思います。
そういう意味では、積極的に人とコミュニケーションをとって、気になる存在になってもよいかと思います。
こういった『ホーソン効果を引き出すための行動』を意識することで、仕事でもプライベートでもフルパワーで臨めるかと思いますよ!
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございます。
またね(/・ω・)/
スポンサーリンク
コメント