日本のマンガを代表するワンピースの主人公である麦わら海賊団の船長「ルフィ」。
そんなルフィは現代社会に求められているリーダー像そのものなのではないかと考えています。
ワンピースの世界は海賊時代と呼ばれ、海賊たちの間では悪名を広めることが何よりの名誉なことだと考えられています。
つまり、正義以上に悪行が人々には重視されるということです。
そんな世界でルフィは物事を考えずに突っ走り、「おバカ」というイメージが強く、メンバーを振り回して危険な状況にしてしまっているようにみえます。
現在の作中でも海賊時代に生きるルフィたちは様々な世界に影響を与えるようなことをやってのけ世界中に名前が知れ渡っています。
そんな、危険な状況下の中にいながら仲間が欠けることなく航海ができていることはとてもスゴイことなのではないかと考えています。
また、「海賊王」という船長の夢を船員全員で共有できているのもチームとして素晴らしいことなのです。
そんな成果とチームの絆が築けているルフィを考察し、本記事にて現代の社会で活かせる理想的なリーダーのポイントをまとめてみました。
「海賊王」という壮大な夢を掲げている
ワンピースファンからしてみたら当たり前のことですが、ワンピースはルフィが海賊王を目指すストーリーです。
海賊時代を作った張本人「ゴール・D・ロジャー」という偉大な海賊がいました。
ワンピースの世界だとこのゴール・D・ロジャー、つまり「海賊王」という夢は他人の前で言ったら笑われてしまうほど壮大な目標であることは読者の方々はご理解しているかと思います。
ですが、ルフィはこの目標を名が知れ渡る前から、堂々と公言しています。
そのため、作中の海賊たちからは笑いものにされることも多々あります。
それでも成し遂げなければならない夢だと考えているルフィは海賊王という夢を公言し続けます。
そして、ルフィはそれに見合った海賊王になるために成長、仲間と死線を潜り抜けてきました。
目標が明確になっていたからこそ、迷うことなく努力、行動し続けたからこそ、現在の麦わら海賊団は世界中から注目されていると考えられます。
現代に置き換えて考えてみて、ルフィのように目標があり、行動し続けることができている方はどれだけいるでしょうか。
それこそ仕事で人をまとめる立場である人が現状維持といった保守的な考えをお持ちの場合、その人の下で働いている方のモチベーションは保てませんよね。
若い社員はなおさら、社会にでて活躍してやろうという考えを持っている方にとっては不満に感じると思います。
私自身も社会人になったばかりの頃は「~できるような人間になる!」といった自分の理想を求めるような人間でした。
ですが、社会人になって初めてできた上司が保守的な考えを持った方だったので、自身の明確な目標を持った私にとってつまらない仕事環境だったことを覚えています。
ですので、チームのメンバーが目標にしたくなるような人であり続ける必要があるのです。
その点、ルフィは現在までの連載まで目標を追い求めることができているからこそ、ドレスローザ編ではバルトロメオ率いるバルトクラブをはじめとした「麦わら大船団」という総勢約5600人の大所帯になったわけです。(ルフィは認めていませんが)
これもルフィたちが大きな目標を掲げ行動し続けた結果と人を魅了するほどの力があるからこそ、ドフラミンゴと一緒に戦った思い出だけではなく、麦わら大船団といった形のあるもので繋がりたいと思わせることができたのです。
【麦わら大船団】
麦わら海賊団を筆頭とした7つの団で構成された総勢約5600人の船団
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圧倒的に強い
【ダマし打ちのクリーク】
懸賞金1700万ベリー
鋼の鎧を身に纏い、槍や銃、毒ガスを用いて戦う。
サンジの料理の師であり、育ての親でもあるゼフが経営する「海上レストラン」を守るために戦う。
ルフィは「海賊王になる」と宣言しているだけあって、1巻から強かったです。
ワンピースが連載された頃に主人公がゴム人間なんていう変わった設定で強いということがすごく珍しいなと印象を受けたことを覚えています。
始めはそんなゴムの能力というユニークな能力で敵を倒していきますよね。
ですが、ナミの故郷で戦うことになる魚人のアーロンという敵は別だったと思います。
人間の10倍の力の持つ魚人で2000万ベリーの賞金首ということもあって、その島に住む住民や海兵さえ逆らうことができませんでした。
そんな規格外の敵にも仲間と認めたナミのために戦い、見事勝ってしまいます。
そのあとにも仲間の大切なものを守るために次々と強敵の海賊を倒していきます。
海賊時代で仲間を守るには、船長の役割として戦闘能力が必要条件だとわかっているからこそ、自分の強みであるゴムの能力を活かした力をつけてきたのです。
現代の社会でもリーダーとして現状に必要な能力を理解し、リーダーとして力を示し続けなければならないのです。
〇麦わら海賊団の因縁の相手
【ノコギリのアーロン】
懸賞金2000万ベリーサメベースの魚人で魚人空手はもちろん、ノコギリ状の鼻を活かした「シャーコンダーツ」と武器の「キリバチ」が特徴的である。
ナミの故郷である「ココヤシ村」と住民を守るため、ナミの柵を断ち切るために戦う。
【ブリキのワポル】
ドラム王国の元王で「バクバクの実」の能力者食べ物以外でもなんでも食べてしまい、仲間も食べしまう
チョッパーの生まれ育った国であるドラム王国を乗っ取ろうするがルフィに阻止される。
【サー・クロコダイル】
懸賞金8100万ベリー
元王下七武海で「スナスナの実(自然系)」を食べた全身砂人間。
ビビが王女であるアラバスタで「バーロックワークス」の社長としてアラバスタを支配していた。
一般の物理攻撃は効かず、ルフィは一度敗北してしまうが、砂に水分を含ませることで物理攻撃が有効になり勝利する。
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メンバーからの信頼が厚い
【ルフィは海賊王になる男だ!!!】
スリラーバークにて王下七武海「バーソロミュー・くま」が王下七武海「ゲッコー・モリア」との闘いで疲弊したルフィの命の代わりに自分の命を差し出したときのゾロのセリフ。
船長であるルフィの夢をメンバー全員で共有し、それを成し遂げるために自分を犠牲にできるほどの信頼関係が築けています。
これは航海の中でともに修羅場を潜り抜け、リーダーとしての能力、可能性を信じられているからこそだと思います。
また、ルフィが規格外の途方もない大きな目標を掲げ、とてつもなく危険な状況を作ることが多いです。
その状況が危険で困難であればあるほど、それを乗り越えたときにはチームとしても信頼関係も強くなると考えられます。
それにより、メンバー間で信頼しあうことで一人一人の役割を真っ当できるのです。
最終目標が小さく、明確でないリーダーの下ではそういった乗り越えがいのある困難自体もなく、ただお金をもらいに会社に来ているという考えを持ったチームになってしまいます。
このことからチームでの信頼関係を強くするかつ成果を上げ続けることができるようになるには、チームの指揮を執っているリーダーが明確な目標を持ち行動しチームでやり遂げることが必要なのです。
本質が見えている
【支配なんかしねェよ、この海で一番自由な奴が海賊王だ!!!】
麦わら大船団の盃を交わす際にバルトロメオに言ったセリフ
ルフィが時折見せる、本質を突く言葉にワンピースファンの皆さんは惹かれているのではないでしょうか。
また、ルフィが本気で行動している時には、その状況を打開する現在考えられる最善な行動をとっているのです。
目標から逸れることなくチームが進んでいくには、チームを率いる者がその目標へブレることなく導いていかなければならないのです。
そのためには、それを成し遂げるということはどういうことなのか、これからする行動にどんな意味があり、どう影響を与えるかといった本質を理解しなければならないのです。
目標というゴールへの最短距離は本質をみることが最も大切だといえます。
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仲間を頼ることができる
【何もできねェから助けてもらうんだ!!!】
アーロンとの闘いの中でのセリフ
ルフィ自身が船長としての役割以外何もできないことを自覚しています。
リーダーの中には本来、自分自身がやらなければいけないことを理解できてなく、すべて自分でやろうとしてしまう方もいらっしゃいます。
ですが、それだと疲れてしまうだけでなく、本来の自分の役割自体が不十分になってしまい、結果的に上手くいかないということになりかねません。
そのため、自分は「これとこれに集中すればいいんだな」といった役割を理解しなければなりません。
また、メンバーを頼ることができなければ、メンバーが承認欲求を満たすことができないことからモチベーションの低下に繋がったり、成長ができないということになってしまうかもしれません。
そのため、リーダーとメンバーの役割を明確にすることやメンバーに頼る力が必要なのです。
最後に
最後にルフィが理想的なリーダーである理由をまとめたいと思います。
- チームで共有できる大きな目標を持ち、周囲を巻き込める実行力があること
- 周囲に可能性を感じさせる、目標にされるような力、人格であること
- 困難にメンバー全員で立ち向かい、乗り越え信頼関係を築けていること
- 本質を理解するし、現在できる最善の行動を選び、チームを目標に導くことができている
- 自分の力量、リーダーの役割を理解し、メンバーを頼ることできること
もしかした、みなさんが人をまとめる立場になったとき、リーダーとは何かを考えているときに少しでも参考になれれば幸いです。
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