NETFLIXドラマ『ザ・ミスト』の感想・評価【謎だらけで終了…】

映画・ドラマ

どうも、むぅチャソ(@mw_chaso)です。

 

NETFLIXドラマ『ザ・ミスト』を観終えましたので、簡単にレビューを書いていこうと思います。

 

※ネタバレを含みますので気を付けて読んでみてください。

 

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『ザ・ミスト』のあらすじ

 

『不気味な生物が潜む謎の霧』が小さな町を飲み込む。

次々に正体不明の霧に襲われ、命を落としていく住人たち。

電話も交通手段も外界から遮断された町で、パニックになりながらも、住人たちは建物に立てこもり、危険を回避しようとする。

そんな中、妻と娘と離れ離れになった父は愛する者のもとに命をかけて向かうのだった。

 

『ザ・ミスト』の個人的な感想・評価

 

個人的な評価:5.0/10点

 

本作は下の記事でも紹介している映画『ミスト』のリメイク版です。

映画「ミスト」のあらすじと感想 - 衝撃の結末に観た人全てが鬱になる
「あなたが考えられる最悪な結末とはなんですか?」映画の特性上、最後の結末がその映画の評価になることが多いです。つまり、結末こそが人の印象に残るということです。その結末を衝撃的なものにしたのが、...

 

『謎の霧』というのは同じですが、それ以外は全くの別物になっているため、映画をご覧になった方も、新しい作品として楽しむことができるかと思います。

 

そして、感想ですが…

設定としては映画同様面白い!

だけど、ストーリー面では「結末がどこにも行きつかない」ことから、モヤモヤしてしまう。

といった感じです。

 

「正体が全く分からない」かつ、人間が到底敵いっこない大きな敵を相手に設定していることから、絶望感が演出できている部分はとても評価できる作品だと思っています。

 

しかし、このドラマは何も行き着くことなく、続編もなしに終了するという点が最大のマイナスポイントだと感じました。

それこそ、終わり方は酷く、「まだ何も明らかになっていない」「これは間違いなく続編あるでしょッ!」と思わせるような内容なのに”続編がない”というのは、10話観てきた視聴者にとっては「見て損した」と思わせる原因になるのではないかと思っています。

 

こういった理由から、本作の評価は10点満点中5点にして、「駄作ではないがそこまで評価できる作品ではない」というのがボクの結論です。

 

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不思議だらけの設定にゾクゾクできる

 

本作は映画と同様、正体不明の「謎の霧」が人間に襲いかかります。

 

「理解出来ないものを恐れる」この人間の特性がよく表現されている作品だと思います。

この「霧に殺される」という非現実的な状況に人間がパニックし、あり得ないことに縋り信じ、正常な判断ができなくなる、まさにカオス状態は見ていて恐ろしかったです。

 

そして、これは作品の中の登場人物だけではなく、視聴者側も「この霧は一体…」「人間はパニックになると何をするかわからない」と疑問と恐怖が生まれるのは間違いないです。

 

また、『謎の霧』のほかに主役の娘の身に起きた「男子からの性暴力」にもスポットがあてられており、その実行犯の正体と狂った性格もヒヤッとさせられました

 

登場人物の性格・行動がブレブレ…

 

ボク的には本作の設定はなかなか面白いと評価しています。

ですが、その「登場人物の薄っぺらさ」は少々、観ている側を萎えさせるかもしれません。

 

主役の娘は自分をレ〇プしたと思われる男とイチャイチャしていたり。

大したきっかけもなく、正義を重んじていた警察署長が平気で人を殺すようになったり。

同性愛者を毛嫌いしていた男が、そのバカにしていた同性愛者と関係を持ったり。

 

正直、一貫して自分の軸を貫こうとする人がいないことに少し気持ち悪さを感じていたりします。

※もちろん、現実に起きたら、作中のような状態になると思いますが、これはドラマですからね…。

 

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謎が何も明らかになっていない…

 

『謎の霧』は「あの霧は一体何だったんだ」と思わせる演出はアリだと思います。

ですが、それ以外のストーリーが進んでいくにつれ、生まれる謎はほとんど明らかになっていないで終わっています。

 

「主役の娘を部屋に閉じ込めて火事を装って殺そうとした犯人は?」

「終盤軍人とともに去った、主役を何度も助けてくれた心優しき黒人男性の正体は?」

「ラストの電車から乗客を霧の中に無理やり降ろし、霧のエサにしようとしていた組織は?」

 

あげればキリがないのですが、それがすべて何も明らかになっていないのです。

これでは視聴者側は疑問しか抱けないモヤモヤした状態になってしまうと思うんですよね…。

 

どこにも行きつかずに終了…

 

本作の一番のマイナスポイントは『どこにも行きつかない結末』です。

 

正直、結末が良いモノであれば、多少ストーリーに問題があっても、ラストのインパクトでその作品の印象は良いものに変わることがあります。

そういう意味では、本作品の映画であれば、誰がみても絶望する結末になっていて頭に刻まれるかと思います。

 

ですが、本作はその絶望もなければ、「続編に続きそうな終わり方」をしており、「えッ…結局あれは何だったの?」と謎感が極まっています

 

ボク的には「何も明らかになっていないけど、霧が晴れる」とか、中途半端に「アイツが犯人だ」ではなく「娘のレ〇プ犯の正体が判明し、その処分をどうするか」で幕を閉じたほうがよかったんじゃないかなと思います。

すべてが中途半端で謎だらけなので、観ている側は不完全燃焼ですよね。

 

 

映画の衝撃の結末に期待して、先入観をもったまま本作を観るのはおすすめしません。

みるなら、「ドラマを先に見てから映画をみる」が普通に楽しめるかと思います。

 

 

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

またね(/・ω・)/

 

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