記憶力を高める方法 ~ヒグビーの理論で記憶に残すコツを身につける!

心理学

あなたは自分の記憶力で悩まれていませんか?

勉強ができない、人に言われたことを忘れてしまうなんてこと、結構あったりしますよね。

必要な時にど忘れしてしまったり、それがあったことすら記憶にないなんて状態は、悪い状況が始まるきっかけになったりします。

また、専門性を高めるために努力はするけど、いくらやっても頭に入らないなんてこともあるかもしれません。

 

このような状態は、もしかしたら記憶の残し方を理解していないために起きているのかもしれません。

そんな方は、何も考えずにただ単に覚えようとしているだけなのかもしれませんね。

そういった方におすすめな記憶力を高める理論としてヒグビーの理論があります。

ヒグビーの理論は簡単に言えば、記憶するのに必要なコツを7つにまとめたものです。

 

本記事では、そんな記憶に残し、記憶力を高める「ヒグビーの理論」について説明をしていきます。

 

 

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01. 『有意味化』

 

言葉をただ丸暗記するのではなく、意味を理解すると覚えやすいです。

つまり、意味が分からないものと比べると、意味が分かるもののほうが覚えやすいと言うことです。

算数の「円周率」といった意味も分からないような数字の羅列は覚えづらいですよね。

3.14159…以降を覚えている方ってとても少ないと思います。

そして、テストに出題されるからといって、テストが始まるギリギリまで何度も暗記をしようと努力していたのに、いざテストになったら、ど忘れしてしまうなんてことよくありますよね。

それこそ、同じ数字の羅列でも、自分で計算して導き出せる数字は計算しなくても、パッと思い出せると思います。

円周率のような、どうやって導き出されたかも分からないようなものを覚えるのは、とても難しいといえるのです。

 

ですが、意味が分かる言葉などであればどうでしょうか?

例えば、英語でリンゴを表す言葉である「apple」という言葉があります。

小学生の頃の英語の時間で初めて見た場合は、「エーピーピーエルイー」と覚えようとしても、ほとんど覚えられないですよね。

ですが、ローマ字が読めるようになって、それが「アップル」という呼び方なんだと理解できたら、appleというスペルも自然と覚えられますよね。

 

このように物事を記憶する際は、その言葉や数字の意味を理解することで記憶に残りやすくし、記憶力を高めることができます。

これは資格やテスト勉強の際に、遠回りだと思えるかもしれませんが、やってみると、本番でど忘れするなんてことが確実に減りますよ。

 

 

02. 『組織化』

 

複数のものを覚えるときに、法則のないバラバラな複数情報よりも、法則性の高いルールがあり、理解しやすい複数の情報のほうが覚えやすいです。

いってみれば、頭の中で整理された状態で記憶できるものは覚えやすいということです。

 

例えば、学生の頃、覚えさせられた「歴史上の人物名」があります。

ただ単に、「何をしたか+人物の名前」では覚えるのが難しかったりします。

ですが、歴史上の人物ごとに年代順に並べ、時代別に区別することで、記憶を辿る際に、その人物の前後などを覚えていれば思い出しやすくなります。

それに加えて、時代の背景とも結びつけられることができますので、さらに記憶に定着すると考えられます。

 

このように、複数の情報を覚える際は、覚える前に法則を見つけたり作ったりすることで、頭の中でゴチャゴチャにならずに、記憶に残せるようになるということです。

これにより、対象の物事に対して、頭の中で整理された状態で記憶することで記憶力を高めることができます。

 

 

03. 『連想』

 

新しいことを覚えるときには、既に覚えていることと結び付けると記憶に残りやすいです。

例えば、先ほどと同じ「歴史上の人物」で例えてみます。

あなたは「明智光秀」について覚えようとしています。

その時にただ単に、明智光秀のしたことを覚えようとしても、「明智光秀ってなにしたんだっけ?」となってしまうかもしれません。

そこで、有名な「織田信長」と結びつけることで、記憶に残りやすいということです。

 

皆さんが歴史上の人物と聞くと、ほとんどの方は「織田信長」という人物を頭に浮かべるかもしれません。

織田信長はドラマやマンガ、ゲームなどでよく出てくるキャラクターですよね。

ゲームでは闇の力を操ったり、空を飛んだり、残虐非道の行いをしていたり、小栗旬になったりと、私たちの頭の中に織田信長で満たされていると思います(笑)

 

そんな織田信長と関係が深いというだけで、明智光秀について知りたくなったりしますよね。

「明智光秀が織田信長を裏切ってしたことは、本能寺の変だ!」みたいになるわけです。

 

このように対象に対して、自分の知っていることや好きなものと結びつけると、覚えやすかったり、記憶に残りやすくなります。

また、そのもとから知っていたことだけを覚えていれば、ふとした時に引き出すことが可能になるといえます。

これにより、知っていることと結びつけることで、記憶力を高めることができます

 

 

04. 『視覚化』

 

言葉や記号よりも映像化されたイメージを結びつけたほうが覚えやすいです。

つまり、文字のみで覚えようとするよりも、図解などで、頭にイメージとして残しておくということです。

人間は文字を見たり聞いたりするだけでは、すぐ忘れてしまいます。

その反面、文字だけではなく、図を用いて、順序立って理解したり、図自体を記憶することで、文字とイメージを結び付けた状態で記憶に残すことができます。

 

皆さんは本で独学で勉強するよりも、セミナーや動画を見て、勉強したほうが覚えが良かったりしませんか?

それが「視覚化」なのです。

 

このように、頭にイメージと文字を結び付けておくことで、覚えやすいのです。

また、イメージのほうが、長期的に記憶に残るので、強いイメージを持つだけ、長い間、忘れることはないといえるでしょう。

これにより、イメージとして頭に入れておくことで、記憶力を高めることができます。

 

05. 『注意』

 

範囲を狭めることで、対象に向けるように仕向けることで集中力が高まると言われています。

例えば、「テスト範囲」が良い例だと思います。

よく学生の頃、中間テストや期末テストなどの学内で順位が出るはもちろんですが、ミニテスト的なものを先生方が頻繁に用意をしていませんでしたか?

「ミニテストをしますので、ここからここまで勉強しておいてください!」といったテスト範囲が小規模のものがあったかと思います。

そのとき、真面目にミニテストの対策をしている生徒は中間期末テストでも、良い点数を取っていたと思います。

 

これは、規模をできるだけ狭めて、細かく記憶に残すための教育手法だといえます。

あなたも「範囲が広くてどれから手を付けて良いか分からないテストよりも、範囲が狭くこれだけ覚えておけばいいんだ」といったテストのほうが集中して取り組めますよね。

また、そのテストで満点をとれるように、頭に刷り込んだ分だけ、長期的に記憶に残るようになります。

このテストと同様、大きな意味合いを持つ学問には、資格といった決められた範囲の勉強を始めてみるというのも有効な手段だといえます。

 

このように、注意を向けた対象は記憶に残りやすいということです。

この「注意」は工夫によって、作り出すことが可能だといえます。

上記のように、対象に向けるように仕向けることで記憶力を高めることができます。

 

06. 『興味』

 

好きなものや疑問に思っているものは覚えやすいです。

あなたも経験があるかもしれませんが、物覚えは悪いほうだけど、ゲームやアニメのキャラクターの名前や設定はなぜか詳しく覚えられてしまうといった感じです。

これは、別に覚えようとしているわけではなく、自然に覚えられてしまうんですよね。

それも、それは何年経っても覚えているんですよね。

例えば、子供の頃に好きだった「ポケモン」なんかも、ピカチュウをみて、「これなんだっけ?」とはならないですよね。

この状況こそが、その対象に対して「興味」が向いていたからなんです。

むしろ、忘れたくても忘れられないですよね(笑)

 

このように興味を向けたものは覚えやすく、長期的に記憶に残るといえます。

また、自分の好きなものの傾向を理解し、興味を持つように自分自身で誘導することができれば、記憶力を高めることができます。

 

 

07. 『フィードバック』

 

物事に対して、振り返ってみるといった、記憶の復習をすることで記憶に残りやすいです。

これは誰もが理解し感じたことがあることだと思います。

学生の頃なんていうのは、テストの数だけ復習して、徐々に記憶に定着していきますよね。

これは、勉強だけではなく、仕事でも同様なことをいえ、毎日の仕事を寝る前に振り返ることで、次に同じ作業をする際には、スムーズに進めることができたりしますよね。

 

また、「フィードバック」は行動に対してだけではなく、自分が評価された、成果を出したことであれば、なお記憶に残りやすいといえます。

「あのとき、~をしたときに○○さんに褒められたなぁ」といった良い記憶は振り返りやすく、意識しなくても振り返り記憶に深く刻まれていきます。

 

このように、行動や出来事を振り返ることで、覚えやすく、長期的に記憶に残るといえ、記憶力を高めることができます。

 

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