「あれ、こんなにこの夫婦似ていたんだ!」
仲の良い夫婦やカップルのしぐさや考え方が似ていることはありませんか?
そんな人たちを見て、「お似合いだなぁ」と思ったことがあるかと思います。
付き合いが長いほど、しぐさや振る舞いが似てくるということはよくある話です。
では、そういったしぐさや考え方が似ていくのはなぜなのでしょうか?
仲の良い夫婦が似ていく理由とは
この仲が良い夫婦の行動が似ていくことを心理学的に”シンクロニー”と言います。
考えるときに腕を組んだり、テレるときに顔に触れたりと感情に合わせてしぐさが似てくるのです。
同じ口グセになったり、考え方が似てきたりもするんです。
これはただ単に似た人を好きになる「類似性の原理」かもしれません。
ですが、全く違う性格だった夫婦が似てくるということが調査で分かっているのです。
このシンクロニーはお互いに「今の相手といつまでもこのままの幸せな関係が続いてほしい」という欲求の表れだとされています。
相手に好かれたい、少しでも相手の気持ちを知りたいという理由から、無意識に「ミラーリング」をしてきた結果かもしれません。
お互いにこの人だと過ごしたいという気持ちから、無意識に相手に合わせることでいつの間にか、行動を真似して同調しようとしていた結果なんだと考えられます。
このシンクロニーが極まると、お互いの記憶すら混合してしまうなんてこともあるんです。
男性「あのとき、俺がこうしたらさぁ」
女性「それ私がしたんじゃなかったけ?」
みたいな。
このようにお互いに知りたいと好きになってほしいという気持ちが強まっていくと、全てを共有しようとするのです。
シンクロニーが高い夫婦での注意点
付き合いが長くなればなるほど、自分とパートナーを「私たち」といった、お互いの考えは同じであるという感覚を持ちます。
それこそ、パートナーの特徴を自分の特徴だと捉えるようにもなります。
ここまでくると、一生を連れ添っていくことがほとんどだといえます。
ですが、気をつけなければならないのが、自分の考えと相手の考えが同じであると思い込んでしまうことです。
人には「多くの人は自分と同じ考えや行動をする」といった考え方を持っています。
このような考え方を心理学では”フォールス・コンセンサス効果”と呼びます。
つまり、「普通に考えて、~だよね」といった、自分は一般の人と同じ考えを持ち、正しいと感じてしまうことのことです。
このフォールス・コンセンサス効果はシンクロニーが高い夫婦ほど強いといえるのです。
なぜなら、シンクロニーが高い夫婦はしぐさや考え方が似ているわけですから、それこそ一般の人よりも自分と相手の考えは同じだと考えてしまうがちだからです。
そうなれば、自分勝手な考えを押し付け、行動をしてしまい、お互いに不満が積もっていってしまうかもしれないのです。
ですので、お互いは似ているけど、違う部分もあるんだと再自覚しておくことが大切だということです。
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