肩書きでその人の身長が高く見える!?「ポール・ウィルソンの実験」から結論付けられたこと

心理学

あなたは相手の肩書きによって、相手を高く評価してしまうことがあるかと思います。

例えば、仕事の取引相手が大手の重役と知れば、その相手に対しての丁寧な言葉遣いや対応といった態度が変わることはありますよね。

これは、その相手が自分よりも優れているということが前提であると思ってしまっているからだと考えられます。

また、その逆で、相手がヒラの従業員であれば、無意識に軽く見てしまうかと思います。

このように相手の肩書きから受ける印象はとても大きいということはあなた自身も実感されているかと思います。

 

そんな肩書きが印象に影響を与えることを結論付けた実験があります。

本記事では、「ポール・ウィルソンの実験」という肩書きがどのように印象に影響を与えるかといった実験をご紹介したいと思います。

 

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「ポール・ウィルソンの実験」とは

 

オーストラリアのナショラル大学の教授「ポール・ウィルソン」は大学での講義にゲストを招きました。

その際、いくつかの回ごとに、その都度ゲストの肩書きを変えて紹介しました。

そのゲストの肩書きをケンブリッジ大学の「学生」「実験助手」「教授」の3つで紹介したそうです。

この実験の結論を言うと、肩書きが高いほど、人物評価と身長も高く見えたといった結果となりました。

 

それでは、順を沿って3つの肩書きを説明していきます。

講義のゲストを「ケンブリッジの学生」と紹介したグループでは、そのゲストの評価は低く、身長も低いだろうと推測されました。

ケンブリッジ大学も優秀な生徒が集まっているものの、「学生」という肩書きでは、勉強ができるとは考えますが、特別優れた能力があるかの証明にはなりません。

ですので、低い評価になるのは頷けますよね。

次の違うグループに「ケンブリッジの実験助手」と紹介したところ、「学生」の時よりも人物評価も高く、身長も高いという推測されました。

紹介された学生からしたら、優秀な大学で実験の助手ができるということはそれなりに優秀で能力があるのではないかと考えたのではないでしょうか。

最後にいままでと同じゲストでありながら「教授」という肩書きで紹介した際には、今まで以上に人物評価、身長ともに高く評価されたという結果となりました。

これは誰の目から見ても、教授は博識であり、優れた能力を持っていることは理解できるかと思います。

このように、「ポール・ウィルソンの実験」から、肩書きが高いほど、その人を「頭が良くみえる」「仕事ができそう」といった印象だけではなく、身長が高く見えてしまうということが明らかになったのです。

こういった肩書きによる印象の影響である”偉い人は大きく見える”心理的傾向は、狩猟時代の本能の名残りだと考えられています。

 

このことから、初対面の相手に渡す名刺には世間から評価が分かる肩書きを載せたり、名乗ることで、相手に与える印象に大きく影響を与えるということがいえます。

また、「○○コーディネーター」などの横文字の正体不明な肩書きでかつ、偉そうな態度をとることで、「なんだか分からないけど、この人スゴイかも」といった印象を与えることもできます。

このように、この心理的傾向を理解しておくことで、こちらの有利になるような心証をコントロールすることが可能というわけです。

 

 

相手が小さく見えてしまう

 

「ポール・ウィルソンの実験」から他人に与える印象だけではなく、”自分が相手をどのように評価しているか”も理解することもできます。

仕事や交友関係で関わっていると、「この人こんなに小さかったっけ?」と感じることがあるかもしれません。

それはもしかしたら、あなたがその相手に対して、見下してしまっているのかもしれません。

または、予想と反して相手が実力がなく落胆したときや身近に感じられるようになったことが理由かもしれません。

このように、初めの相手の印象よりも、相手が小さく見えるといった見え方には理由があるとされています。

もしかしたら、ただ単によく見たら小さかったっていうのもあるかもしれませんが(笑)

そして、このような見え方になってしまった相手を実験のように軽んじてしまうこともあるということです。

 

自身で見下していることを自覚しているのであれば、なぜそういった見え方になってしまっているのかを考えてみてください。

自覚がなしに無意識に他人を見下した態度をとってしまうかもしれません。

そうなってしまえば、良好な人間関係を築くことができなくなってしまったりします。

そのため、理由を理解し、軽んじた態度や考え方を相手に表さないように、気を付ける必要があります。

 

 

体を大きく見せると魅力的に見える!?

 

実験とは逆に肩書きで印象を操作するのではなく、自身の身長を高くすることで、魅力的に感じてもらうこともできます。

例えば、仕事で自分の提案を通したいという方がいたとします。

そのプレゼンの際に堂々と胸を張って体を大きく見せることで説得力を高めることができます。

また、シークレットブーツといった自分の身長を大きく見せることで、さらに仕事ができる優秀な人間だと印象づけることができます。

 

それ以外にも、気になる女性にアピールする際も、シークレットブーツで自分の身長を大きく見せることで、告白の成功率が高まるかもしれません。

ですが、こういったケースで使用すると、言ってみれば本来の自分を偽っているわけですから、相手を悲しませたり、バレたときのダサさは一生拭いきれないかもしれませんけどね(笑)

女性は割と異性の身長を気される方が多いかと思います。

そういった場合は小細工なしで、自分の実力を結果で女性に証明することで、実験のように自分を大きく見せることができます。

このように自分の能力を高めて魅力を高めてアピールすることが健全な恋愛であり、ロマンチックなシチュエーションといえますよね。

 

 

出世は身長の比例する?

 

偉い人は大きく見えるだけでなく、大きい人は出世して実際に偉くなることが調査で判明しています。

これは、アメリカ大統領選挙を結果で考えてみると明白で分かりやすいかと思います。

アメリカ大統領選挙では1900年以降の21回の選挙で18回が身長の高い候補者に軍配が挙がるという結果となっています。

これは多くの人が身長の高い候補者は、優れていて、頼りがいがあるという印象を持ったといえるのです。

また、上記で説明したように、身長が高いことで説得力を高まったといえるのです。

 

このように出世する人は高身長であることが多いという傾向があります。

あなたの職場で評価されている身近な人を確認してみてください。

一番分かりやすいタイミングとしては、新入社員といった実績がない状態での評価です。

きっと一目置かれる新入社員はある程度の能力だけで評価されていることが多いかと思います。

 

また、同じ実績であれば、身長が高い人のほうが評価されやすい傾向にあると考えられます。

そのため、ライバルとの身長がある場合は、ライバル以上の実績を上げる必要があるといえるかもしれません。

 

 

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